2017年12月9日土曜日

ティム・クックは中国のアプリ規制について「楽観的」である


ティムクックは中国のサイバー規制当局が、取り下げられたアプリをiPhoneに戻すことを許可することについて「楽観的」である。


Mashable
MARK KAUFMAN
8/12/2017

AppleのCEO、ティム・クックは中国共産党政府がAppleに対し特定のアプリをApp Storeに復活させることを許可するかどうかについて「希望」を表現した。

今年始め、Appleは中国政府当局の監視からIPアドレスを隠して利用することができるいくつかのメッセージアプリとVPNアプリを中国側の要請によりApp Storeから取り下げた。

例えば、ExpressVPNというアプリは7月にAppleから「あなたのアプリケーションは中国で違法な内容を含んでいるため、中国のApp Storeから削除されます。」という内容の通知を受け取った。

現在ティム・クックは、「いくつか」のそうしたアプリケーションが中国のAppleユーザーのために再び現れることを希望していると述べている。中国政府がどのアプリを許可するというのか明確でないが、Appleが「The Great Chinese Firewall」を超えるアプリを一般に販売することを許可される可能性は低いように見える。—「The Great Chinese Firewall」は中国共産党がネット上で政権を脅かす意見のコンテンツをブロックする見えない壁を表現するのに好んで使われる言葉である。

ロイターが報じたところによれば、クックは「私の希望は、これらのアプリの3、4でも、2つでも取り下げられたものが戻ってくることです」と中国上海のフォーチュンフォーラムで語っている。「私はこの件について大きな希望を持っていますし、大いに楽観しています」

当然ながらAppleが関心を持っているのは中国政府に譲歩することである。中国はAppleにとってアメリカとヨーロッパに次いで三番目に大きな市場であり、2017年の第4会計四半期には$980,000,000の収益があった。

クックのコメントはパトリック・リーヒ上院議員がAppleが中国の要求に折れる形でアプリを取り下げたことを批判したのを受けてのことだ。CNBCに対する発言でリーヒは、Appleが例え私企業であっても中国共産党の検閲に手を貸すべきではないと発言した。

「Appleは確かに中国で良い影響力を発揮しているが、私はAppleやその他の技術系企業は中国の表現の自由の抑圧に対し反発し続けなければならないとも信じている」とリーヒは述べている。

取り下げたアプリを戻すというクックの「希望」は、おそらく実現しないだろう。他の多くのビジネスと同様に、Appleが優先的に興味を持っているのは収益についてである。そしてクックが如何に良い人のふりをして見せても、彼は営利企業を率いているのであり、社会運動団体を率いているのではないのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿