2017年12月7日木曜日

新型スープラについてこれまでわかっていること


トヨタがBMWと協力して送り出す新型後輪駆動車について、これまで知っていることと知っていると思っていること


roadandtrack.com
CHRIS PERKINS
DEC 6, 2017

2012年、トヨタは86(サイオンFR-S)でFR車の世界に戻ってきた、そして今さらに大きな仕事をしようとしている。それはトヨタの車の中で最も愛されたスープラの後継車である。それについて我々が知っていることはたくさんあるし、聞いていることもたくさんある、ここでそれを纏めてみよう。

そもそもこの車がスープラという車名を冠するかどうか定かでないのだが、便宜上ここはそういうことにしておく。新しいスープラを嫌がる人はいないでしょう。


我々が知っていること

トヨタブランドではないかもしれない


Toyota Gazoo Racing の友山茂樹社長がMotor1 UKに語ったところによるとスープラはトヨタブランドを冠さないかもしれない。友山社長によれば、その代わりにGazooブランドになるかもしれないという。

友山社長はまたスープラがスポーツカーであることについていくつか約束をしてくれている。

彼がMoter1 UKに語ったところによると「新型スープラは純粋なスポーツカーになります。以前のスープラは直列6気筒エンジン、ツインターボチャージャー、そして後輪駆動でした。これらは重要な要素です」

600hpのスープラMkIVを所有しているという友山社長は、トヨタ本社のボスである豊田章男社長もこの車の開発にかかわっていて、リアアクスルが「もっと動きやすく」ないといけないと言っているという話もしている。新スープラの重量配分は50:50で、トヨタは既にアフターマーケットのパーツ開発にも着手しているという。

遠からず姿を現す、少なくともコンセプトモデルとして


もともとは我々がスープラについて聞いていたのは10月の東京モーターショーでS-FRコンセプトと並んでデビューするということだった。残念ながらそうはならなかった。先週LAオートショーが開催されたがスープラの姿はなかった。デトロイトオートショーが来月に開催されるが、ある情報によるとここで希望を捨てないほうが良いということだ。

スープラがデトロイトで登場するのかと尋ねた時、トヨタグループのジャック・ホリス副社長はMotortrendに答えて、仕様の最終調整に入っているところで、「まだ生産レベルにはない」と述べた。上で挙げた情報によれば、ホリス副社長は会社はまだこの車の名前を決めていないと言っているとのことだ。

いずれにせよ我々はトヨタが何を発売するのか近々見ることになるだろう。

BMWと共同開発中である


スープラは最初2012年に正式発表されたBMWとトヨタのコラボレーションで開発されている。この2つの会社はエンジン部門、リチウムイオンバッテリー部門、そして最も興味深い後輪駆動車部門で協業していることになる。

このプラットフォームのもう一つの方の車、次期BMW Z4については我々はすでにコンセプトモデルを目にしている、夏のペブルビーチで登場した次期Z4は正統な素晴らしいスポーツカーであることが約束されている。BMWは車両重量3200ポンド(約1450kg)以下をZ4で狙っているとされ、これは同一プラットフォームを持つと言われるスープラにとっても良いニュースである。これまでのスパイショット映像ではスープラについてはソフトトップは目撃されておらず、ハードトップのみだと考えられる、だとするとスープラは更に軽いものになるかもしれない。

トヨタはニュルブルクリンクでテストをしている



ドイツの有名なニュルブルクリンクでテストされているスープラのビデオが出回っている。このサーキットの選択は高パフォーマンス車であることの証明であり、トヨタが本気でスープラを「運転する人のための車」にしたいことを物語っている。

2018年内には生産に入る


今年5月の我々の記事で、スープラは来年にはメルセデス・ベンツG-Wagenの生産で知られるマグナ・シュタイヤーとの契約によりオーストラリアで組み立てられるだろうと伝えている。

エンジンは6気筒のようだ


ニュルブルクリンクのスープラプロトタイプのビデオを元にすると、何らかの6気筒エンジンで走っているようである。我々は電気モーターで強化されたV6エンジンを使うのではないかと聞いている、あるいはBMW由来の直列6気筒かもしれない。おそらくドライブトレインは一種類ではないだろうと考えられる、その理由は後述。

FT-1コンセプトによく似ている


スパイショットの写真からSuperaMkV.comがレンダリングした画像によれば、スープラはトヨタのFT-1コンセプトを元にしている。FT-1は2014年デトロイト・オートショーで登場し、未来のトヨタの後輪駆動スポーツカーはどのようなものになるかを示したものだ。幸い、新スープラはこのコンセプトカーの美しいラインを継承することになるだろう。


我々が知っていると思っていること


ハイブリッドドライブトレインによるAWDである


これについては我々は2つの違った話を聞いている。去年トヨタヨーロッパのCEOはスープラはトヨタLMP1ハイブリッド由来の技術を使ったハイブリッドになることを示唆していた。

加えて、Autocarは去年スープラはハイブリッドにV6ガソリンエンジンを組み合わせたAWDであるとリポートしているが、これは確認されたとは程遠い。Top Gearは8月にZ4とスープラは4気筒エンジンでフロントアクスルを電気で駆動するかもしれないとしている。しかし今のところBMWはそのようなモデルがあることを発表していない。

マニュアルオプションが存在しないらしい


これもAutocarからの噂で、スープラがハイブリッドドライブトレインになる可能性と関係している。ある情報提供者がAutocarに言うには、スープラがなんらかの形でLMP1ハイブリッドのパワートレインを利用することになれば、マニュアルトランスミッションは理に適っていないという。

それとは別に、SupraMkV.comが公開したBMWの内部文書によればスープラはマニュアルを用意しないが、Z4にはあると記されている。しかしながらこの文書にはハイブリッドのスープラについて記述がなく、BMWはこの文書の出処を認めていない。

エンジンはBMW製らしい


同じSupraMkV.comが公開したBMWの文書によるとスープラは3種類のエンジンオプションを用意する、2種類の2.0L4気筒ターボと3.0L直列6気筒である。4気筒のエンジンはおそらくBMWが言うところの20iと30iエンジンのことで、BMWのラインナップに見ることができる、一方で6気筒の方は40iエンジンであると考えられる。この文書によると20iエンジンのスープラは欧州市場向けで、より高性能な30iと40iだけがアメリカ市場向けである。

このことは我々が聞いているスープラはV6ハイブリッド仕様であるということに合致しない、しかし、Z4に4気筒、6気筒エンジンが搭載されることを考えれば、話の可能性としては筋が通っているようである。BMWのエンジンは素晴らしいもので、特に直列6気筒仕様は過去のスープラの魅力的な再現になってくれるだろう。

ありがたいことに、これらの疑問点にはモーターショーでトヨタ自身が答えてくれるだろう。 トヨタが何を出してくるのか待ちきれない。

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