2017年12月10日日曜日

どうしたらこんな恐るべき速さでトマトを選別できるのか?


実は古い技術だが、徹底的に最適化されている


The Verge
James Vincent
Dec 9, 2017



トマト選別機の動画を過去に見る機会はあっただろうか。今週 @MachinePix によってツイートされた上の動画のように、こうした映像は半定期的に大きな話題になっている。機械が動作すると、感動的な速さと信じられない正確さを見せる。トマトを選別しているのだが、まるで神の指先が忌まわしき魂を地獄へはじき出しているかのようだ。

トムラのプロダクトマネージャー、ジム・フロスト氏によれば、この会社はこのような機械を昔から作っているのだという。「私たちがこの機械の販売を始めてから25年になります」と彼はThe Vergeの電話取材に答えて話してくれた。「この特別な選別機は全ての選別機の母体とも言えるものです。極めて基礎的で現場では使い慣れています」

トムラ(と他の多くの会社)はすべてのタイプの生産物のための選別機を世界中に向けて販売している。彼らはあらゆるものを選別する、桃やジャガイモからブドウや穀物類まで。フロスト氏の推測によれば、食べ物の約6割がこの方法で選別されているという。光学センサーの列がコンベアーベルトを見下ろしている、そして横一列の「除去機」がコンベアーのすぐ下にまるで歯のように配置されている。「私たちは大きな生産物には指型の除去機を使っています、小さなものには風圧の除去機を使います」


(ライバル企業が作った風圧でブドウを選別する機械)

この機械は信じられないくらい複雑なものに見えるが、フロスト氏が言うには実際はシンプルなのだという。生産物(石や土の塊が混ざることもよくある)を弾くかどうかの判断は YES か NO の選択で、そう多くの計算をしなくても答えられるものである。同様に、除去機が横に広がって配置されているので、問題のあるものを正確に弾き出すのはタイミングだけの問題なのだという。こうした機械は何年もかけて精度を上げてきたのである。

「弾き出す部分の一連の動きは30〜40ミリ秒の間です」フロスト氏は語る「動いて問題のあるものを弾き出したら他のものには当たらないようにできるだけ早く戻らないといけないのです」

トムラのような会社にとって真の機械工学的な挑戦は耐用性を確保することである。こうした選別機は季節ごとにだけ配備されるものだが、その期間中は頻繁に使われることになる。例えば、カリフォルニアでトマトが熟す時は12周間収穫が続き、選別機は1日24時間休みなく1時間に800トンもの野菜を処理し続けることになる。

この期間農家では幾分も止まっている余裕はない。熟したトマトは24時間以内に缶詰にする必要がある。フロスト氏は、保存されたトマトを「新鮮な」ものにすることが大切だという。缶詰にする最後の瞬間まで太陽にあたって熟していたことになり、それによってより美味しいものができるのだと言う。「缶詰は悪い印象を持たれますが、殆ど添加物を使わない数少ない食品の1つです」と彼は言う。「塩、トマトジュース、トマト、それだけです」

この選別機の動画が大きな話題になったことにフロスト氏は驚いていない。多くの人はこのような技術がどのくらい一般的に使われているのか知らないのだろうと言う。「今回のことは、たくさんの人に良い印象を持ってもらえる特別な機会になりました」と彼は言う。「私たちのところに誰かが来ることがあります、それが長年取引しているお客様の時もありますが、彼らが機械を見て実際にこういうことが起きるのです、『これは凄い!信じられない!』ってね。そういう時に私は『私たちは20年も前からこれをやってるんですよ、あなたはどこにいたんですか?』って言うんですよ」


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