2017年12月26日火曜日

中国の検閲で3年間に13,000のウェブサイトが閉鎖


1千万近くのアカウントが停止されている


Engadget
Jon Fingas
25/12/2017

中国が検閲を積極的に行っていることは秘密のことではないが、最近その取り締まりの規模が伺える数字を明らかにしている。2015年以来、つまりちょうど3年の間に13,000以上のウェブサイトが閉鎖されたか認可を取り下げられたことが全国人民代表大会常務委員会の報告で明らかにされた。同様に1千万近くのアカウント(殆どがソーシャルネットワークのアカウント)に閉鎖を促していた。驚くようなことではないが、このウェブサイトとアカウントの停止措置はかなり偏ったものだ。

国営新華社通信はこうした閉鎖は「共産党の長期的な権力保持、国家の長期的な平和と安定、社会経済の発展、市民の個人的な利益」を守る目的であると伝えている。もちろん一番目を中国政府は懸念している。中国はアダルトサイト、噂話、テロリズムと戦うのと同時に、市民が検閲されていないニュースを見たりオンラインで個人的に連絡し合うことを防ぐために力を注いでいる。

それを受けて当局は1千万以上のアカウントが本名を使用することを拒否したという理由で停止されたことを付け加えている。中国政府はこれを表向きは噂話や卑猥な表現を抑制するための措置として実施しているが、実際は政治的野党の個人特定を容易にすることで反対意見を押さえ込むための施策だと広く信じられている。

好むと好まざるとに関わらず、こうした取り締まりが直ぐに緩まることはなさそうである。中国がここ数ヶ月更に厳しくデジタル法を適用しているのは、10月の全国人民代表大会の間に反対勢力を抑え込むだけのことではないようだ。中国政府は検閲や監視ツールをすり抜ける方法について更に不安を募らせていて、その回避を容易にするようなサイトを残しては置かないのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿