セックスについて両親と話すのは何故気まずいのか

Exactly why you hate talking about sex with your parents https://t.co/npSJEW0Pm6 pic.twitter.com/36GLwBZHUt

— TONIC (@dailytonic) December 20, 2017

彼らを性的な存在として見ることの嫌悪感は本能と教育の両方からくるものである

TONIC
Suzannah Weiss
Dec 21 2017, 12:00am

親子のやり取りの中で、悪名高い「鳥とハチ（子供に性について教える話）」よりもおぞましいものはほとんどないでしょう。2010年の医学雑誌の調査によればアメリカの親の89%は子供と性について話すことで子供がセックスをする時期に影響を与えることができると考えている一方で39%は自身の不快感がその障害になっていると感じています。この不快感は双方にあるものです。子供が自分の両親の性行動に嫌悪を示すことはシチュエーション・コメディによく見られます、親の性行為を見てしまうと心に傷を負うと考えられているのです。しかしなぜ家族の間だととりわけ性については居心地の悪い話題なのでしょう？

私たちの多くは、両親が性的な行為と性的な体の部分について婉曲表現を用いるか、あるいは性については全く話題にしないことによって、その話題がタブーであることを学ぶのだとニューヨークのジョン・ジェイ大学の心理学教授、エリザベス・イエグリッチ氏は言います。それに加えて、自分が「その話」を両親から聞かなかった人は自身の子供にもどう話せば良いのかわからないため沈黙することが永遠の繰り返しになっているのだとカリフォルニアのウッドバリー大学の心理学部長、D・ジョーイ・スワン氏が言います。

学校の外で先生に出会うと奇妙な感じがするのと同じ理由で、自分の家族を性的な存在であると考えることも奇妙な感じがするのだと見ることができます。私たちの人生において特別な役割を担っている人がその役割以外の立場にいることは私たちを混乱させるのだとスワン氏は言います。子供たちは自身の両親は純粋に世話をしてくれる人として考えている、そして両親は子供たちを永久に無垢だと思っていて、自分の部屋を片付けられない人がセックスをするのに十分な年齢であるはずがないと考えているのだとスワン氏は説明します。

この嫌悪が家族の中の上の世代の人に直接向けられた時には、非難されるべき年齢差別になるかもしれません。「『お母さんはそれには年を取りすぎているよ！』ということになるのです」と研究機関リベロスの創立者であり性研究の専門家ニコール・プロウズ氏が語ります。「若い人には人間が何歳まで性的な活動が可能なものなのか認識が難しいようです」

文化的な影響とは関係なく、家族の性行動にまつわる嫌悪感は私たちのDNAに組み込まれているのだと考える心理学者もいます。プロウズ氏は人類が近親相姦に感じる反感は完全にではないにしてもほぼすべての文化圏に共通していて、それは近親交配を避けることを助けていると言います。「遺伝子的な類似性は劣性である潜在的な異常が表出する危険性を増大させます」

当然ながら、家族とセックスについて話すことは近親相姦と同じことではありません、しかし脳がそのように知覚するのかもしれません。「性的関心の過剰認識についてはよく書かれています」とプロウズ氏は説明します。「母親がセックスについて話をすることは彼女が自分の子供とセックスをしたいと思っているという意味ではありません、しかしそのことが『近親相姦嫌悪』の感情を刺激している可能性があるということです」

それがどこから来るにせよ、この特別な不快感について取り組むことは利益のあることです。最近のモンタナ大学の研究では、セックスについて両親から学んでいる学生たちは、友人たちや学校教育から性について学んだ学生たちよりも学ぶことについて積極的であることを発見しました。つまり、性についての話題というのは多くの人が考えているよりも重要なことなのです。多様な研究で学校で網羅的な性教育をうけた人は10代の妊娠や性感染症に関わりが少ないことが明らかにされていますが、この情報のためにみんなが学校に依存するべきではありません。生徒に学校で避妊の方法を教えることを要求しているのはわずか18の州とワシントンＤＣだけで、性的指向についての授業を求めているのは12の州だけだと非営利団体の最近の調査で報告されています。

セックスについて話すことを不快に思っている両親の子供は重要な話を両親にできないかもしれないとイエグリッチ氏は言います。こうした子供たちは性的虐待を受けた場合でも、両親にそれを話すことを快く思わないために黙っていることになりかねないというのです。「私たちは性表現の映像が溢れている中に生活しています」とスワン氏は言います。「少女たちはメディアによって自身の価値がルックスと性衝動を喚起することだと教えられます、少年たちは彼らが常にセックスをしたがっていると思われていると教えられます。ある意味で子供たちは性的なメッセージから逃れることができないのです」。しかし子供たちはもっと健康的な方法で学ぶことができます、害にならないような方法で。その学ぶ過程をスタートするのは家庭であるべきなのかもしれません。