2017年12月5日火曜日

フリン事件へのロシアの反応「電気椅子送りになるようなことか?」


ロシア人と話すことの何がそんなに悪いの?


The Moscow Times
Dec 3, 2017

金曜日(2017年12月2日)ドナルド・トランプアメリカ大統領の前国家安全保障補佐官マイケル・フリンがトランプ大統領の就任宣誓式の数週間前にロシア駐米大使と会談していたことについて、FBIに偽証していたことを認めた。ロシアではこのニュースは長期にわたる反ロシア感情による魔女狩りの最新の一部として週末に報じられた。

フリンに対する告発はトランプ大統領が選挙運動でロシアと共謀していたということを調査する中でロバート・ミュラー特別検察官が明らかにしたものの1つである。複数のアメリカ国会の委員会が2016年のアメリカ大統領選挙でのロシアの関与について調査を続けている。

アレクセイ・プシュコフ上院議員はアメリカは「煙の袋」で満たされているとツイートしている。彼はまたロシア大使と会うことの何がそんなに間違っているのかと疑問を呈している。「そのことが電気椅子送りにされるような犯罪になるのか?」と土曜日の朝にツイートした。

ミュラー特別検察官の調査は当時のトランプの次期新政権が当時の大統領を傷つけるために動いたかどうかを調べている。伝えられるところによるとフリンとキスリャク(当時の駐米ロシア大使)はバラク・オバマ大統領による対ロシア制裁措置への対応を協議していたという。

法定での司法取引の一部としてのフリンの証言によると、トランプの政権移行チームは彼に当時の駐米大使だったセルゲイ・キスリャクを含むロシア人と会うように指図したという。フリンはキスリャクと会って話す前と後にトランプの政権移行チームの首脳に連絡したとも証言している。

ロシア連邦院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチェフ委員長は土曜日の夜にこのニュースを自身のFacebookで「不条理演劇」と呼んだ。もしこの告発で何かわかることがあるとすれば、ワシントンがモスクワに影響を及ぼそうとしていたことだと彼は書いている。

「どんなにおかしな想像力をもってしても、問題とされている会話はロシアがアメリカの問題に干渉しようとしていたものには見えない」とコサチェフは書いている「この会話の詳細から判断すると、むしろ反対にフリンの方がキスリャクを通じてクレムリンに影響を与えようとしている」

ロシアとの関係改善がトランプの選挙運動の1つの焦点であったが、アメリカ議会は2016年の11月にトランプが勝利した後にもロシアに対する新たな制裁措置を議決している。日曜日のニューヨーク・タイムズ紙が伝えるところでは、フリンの目的はこの新しい制裁措置についてロシアを落ち着かせることだったとトランプの政権移行チームのメールには説明されているという。

ロシア連邦院防衛委員会のフランツ・クリンツェヴィチ副委員長は国営RIAノーヴォスチに、フリンは本当の標的であるアメリカ大統領への攻撃に単に巻き込まれただけだと述べた。「最終的な狙いはもちろんドナルド・トランプだろう」

ロシア政府系ニュース局スプートニクはこの件の分析を一通り取り上げ、見出しは「フリンの偽証告白はミュラーの調査の決定的な証拠ではない」というものだった。

同じくロシア政府系ニュース局RT(最近アメリカで「外国諜報組織」として登録を求められた)は何人かのロシアの政治学者を起用して、何もないことに大騒ぎしているのだと伝えた。

政治学者でロシア軍科学アカデミーのメンバーであるセルゲイ・スダコフはRTで次のように述べた「もしロシアがアメリカの選挙に干渉したと確認できる情報をフリンが本当に持っていたなら、それが使われていたはずで、大統領を弾劾するのに十分だ」

サンクトペテルブルク国立大学のアメリカ研究者グリゴリー・ヤリギンはRTに「まるで魔女狩りのようだ」と話した。

RTの編集長マルガリタ・シモニャンは金曜の夜に自身のTelegramのチャンネルで、2015年のモスクワの会食会でフリンがウラジーミル・プーチン大統領の隣に座っていた事に触れ「プーチンは隣の人が誰だか知らなかった」とし、殆ど話をしていなかったと付け加えた。

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