2017年11月1日水曜日

2017年10月31日カタルーニャ、プチデモン首相の会見


プチデモンはラホイに選挙結果を尊重するように求め、司法逃れは否定


カタルーニャ州首相のカルレス・プチデモンは(2017年10月31日)ランチタイムの会見で、ブリュッセルには政治亡命を求めて訪れたわけではなく、スペインの司法から逃れようとしているわけでもないと話した。また、彼は「155bloc(国民党、スペイン社会労働党、市民党からなる連合でカタルーニャ州に対する干渉を議決した)」が12月21日に行われる予定の選挙結果を尊重するつもりかどうかはっきりさせることを求めた。ブリュッセルのインターナショナルプレスセンターでの会見はプチデモンがベルギーを訪れてから初めての公の場への登場となった。

投票に基づくカタルーニャ共和国独立宣言の後に開かれた議会に於いて、スペイン政府による「極めて積極的かつ強大な攻撃」についての情報に対峙する戦略として「慎重、安全、温和」を優先することが全会一致で可決されていることをプチデモンは金曜日の夕方に説明している。また彼は、正当な政府に依然として忠実な公務員と政府そのものに対するスペイン政府の攻撃的な姿勢は昨日批准され、スペイン司法長官による訴追はカタルーニャ政府の閣僚と国会議員を合わせて500年も収監しようとするものだと述べている。

ブリュッセルにはプチデモン首相と共に、カタルーニャの閣僚、クララ・ポンサティ(教育)、メリツェル・ボラス(統治)、ヨアキム・フォルン(内務)、トニ・コミン(保険)が揃っていた。オリオル・ユンケラス副首相を含む彼ら以外の政府のメンバーはこの後、バルセロナ国会の一室で会見を行った。

「我々政府は暴力が用いられないことの保証を求めている。もしスペインが暴力によって彼らの考えを実現させようとする決断をしたとしても、彼らは我々を独立運動を完全に沈静化させる状態に引き摺っていくことはできない。」

約30分のこの会見で首相はカタルーニャ語、スペイン語、フランス語と少々の英語を交えて話し、共和国設立への動きが多少遅くなるとしても公務員を危険に晒したくないことを説明した。それは一貫した行動であり、カタルーニャ共和国は「別な国」であり「我々が何度も批判してきたスペイン政府のようなやり方を我々自身はとらない」と話す。

スペインのホセ・マヌエル・マサ司法長官からの訴追について「極めて挑発的で最大限に攻撃的」であるとの考えを述べた上で、30年の収監を全員に求め、保釈なしで刑務所に入れた上に不正に過大な罰金の支払いを求めている訴追は法的に成り立っていないとの考えをプチデモンは述べた。

この文脈で、彼は「カタルーニャの合法的な政府は4つのことを優先的に進めている」と述べている。
1つ目は「スペイン司法が政治化し、公平性が失われてスペインから迫害をしようとしていることを非難する」ために、政府の一部が欧州の中心都市であるブリュッセルに移動しているのだとする。

2つ目はオリオル・ユンケラス副首相とJxSi(ジュンツ・パル・シ)の後者リストの筆頭であるラウル・ロメヴァをを含む残された内閣のメンバーは引き続きカタルーニャで合法的な政府の人間として政治活動を行う。両グループの大臣たちは協力して戦略的に仕事を続ける。

3つ目として彼は「我々はスペインの司法から逃れようとしているのではない。我々は自分たちの法的責任を放棄しようとしているわけでもない。我々は政治的に対処しようとしている。」と述べた。

4つ目最後は、「カタルーニャの公共制度の破壊」を引き起こすスペイン憲法155条の適用を避ける努力を求めている。独立支持派の人たちは独立投票は「民主的な挑戦」であるとし「我々は完璧な投票によって問題を解決しようとした、政治家を収監したり、公務員を痛めつけたりせずに。これは我々の強さを見せ続ける挑戦である。」と首相は述べた。


国民党とスペイン社会労働党への挑戦


今回の会見で首相はスペイン国家とその最大政党に直接挑戦状を叩きつけている。「我々は12月21日に行われる選挙の結果をどんな結果であっても尊重する、常に我々がそうしてきたようにだ。スペイン政府の『155 bloc』はそうするつもりがあるのか?選挙結果を尊重するのか?私は結果を尊重するという明確な言質をとりたい。もしスペインが不明確な態度であるならば、カタルーニャには第一階層と第二階層という二種類の有権者が存在することになる」と彼は警告した。

後に首相は英訳付きで次のビデオをツイートした。

「問題は選挙によって解決される、政治家や市民を収監することによってではない。我々は12月21日の選挙結果を尊重する、155 bloc はどうなのだ?」



首相は2015年12月27日の選挙に於いて独立支持派の政党が明確に独立宣言への計画を含んだ公約を掲げていてそれが多数の有権者に何の問題もなく支持されたことを頼りにしている。その投票によって前例にない支持を得たのである。


政治亡命はしない


記者からの質問に応え、彼はブリュッセルにいつまでいるつもりかは明確にせず公平な裁判を受ける権利の保証によると答えたが、ベルギーに来たことは「自由と安全」のために働き続けるためであって政治亡命のためではないと繰り返し強調した。

「私はカタルーニャの人々に長い道のりの準備をお願いしたい。我々は強制と暴力によって我々の政治的な計画を潰そうする国家と対峙している、彼らは我々の計画を潰すことはできない」と彼は述べ、「(独立を)不屈のものにする」道具になるものとして、結束すること、平和的であること、民主的であるこを求めた。また首相はカタルーニャ政府のメンバーが今行っている個人的な献身についての認識と支持を求めた。

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