終末医療に関わる看護師が語る、死を前にした人の言葉

This is what people say when they die, according to nurses who care for terminal patients https://t.co/GxOZmKIJLt

— The Independent (@Independent) November 19, 2017

「彼らは横たわってお互いの手を握っていました。『Slow Boat to China』を一緒に歌い、10日のうちにその病室でお二人とも息を引き取ったのです」

The Independent

May Bulman

11 November 2017

末期患者を担当する看護師の間では、そうした患者の人はよく自分がいつ死ぬかを予言し、死の床で天国が見えたと言うことが知られているという。

ロイヤルストークユニバーシティ病院のマクミラン緩和ケア看護師たち、日常的に患者を看取っている彼らが、死を前にして最後の時間、最後の日、最後の週に患者が何をして何を言う傾向にあるかを話してくれた。

看護師達によれば多くの人が、自分の犬に会う、あるいは好きな飲物を一杯飲む、お茶を一杯飲む、というような死を前にした基本的な願いを持っていのとは別に、差し迫った死について率直に語り、時にはそれがいつ起こるのか予言する人もいるという。

緩和ケア看護師であるニック・モーガンはBBCに「『私は二週間のうちに80歳になります、80回目の誕生日を迎えます。パーティーをして、そして逝きます』と患者の方が話したのを聞いたことがあります。そして奇妙なことにその通りになったのです」と話した。

また別な看護師ルイーズ・マッシーは「何年も前、患者さんが亡くなっていく時、半覚醒状態になり、天国を見てそれは素晴らしいところだったので幸せに死ぬのだと実際に仰ったのです、死を恐れてはいませんでした」

看護師たちは患者の最後の望みとして、飼っている犬を連れてきてくれとよく言われるという。「彼らが死にゆく時に、そこにいる誰かの顔に楽しみを浮かべさせるためには、犬を連れてくることは比類のないことです」とマッシーは付け加えた。

看護師たちによると、また別なケースでは一杯のお茶を求める人もいれば、お気に入りのお酒を求められることもあるという。

時に患者達は親しい親戚を呼んでほしいと言うこともある。ある末期患者の老女とその夫、夫の方も実際あまり状態は良くなかった、この夫婦はベッドに一緒に寝かせてくれるように求めたという。

「彼らは隣同士で横になってお互いの手を握っていました。そして一緒に『Slow Boat to China』を歌っていました、それから10日のうちにお二人ともその病室で亡くなりました。」と看護師のアンジェラ・ビーソンは話してくれた。

彼女は付け加えて「この環境で働いていると死を恐れることが全くなくなります、自分の家族とも死について率直に話し合っています。老後のケアプランは私達みんなが考える必要があるものだと思います」と語った。

今月の調査で緊急介護支援整備と資金調達の「容認できない」遅延のために、数千人の末期患者が自宅にいることができる場合でも病院で亡くなってしまうリスクが明らかになった。

マリー・キュリー終末看護慈善団体によるこのレポートでは57,000人の終末患者と極めてそれに近づいた状態の患者が自宅で適切な終末期看護支援を受けられていないとしている。

25,000人の患者が一週間以上終末期看護を待たされていることが明らかになっている、自宅で死を迎えたいという希望が叶えられなかった患者に「二度目のチャンス」は存在しないのである。