Twitter is wondering whether Twitter is bad for society — and Jack Dorsey is starting new research to find out: https://t.co/bGldWZRfW8— Recode (@Recode) March 4, 2018
オンライン上のやりとりが健全であることをどうやって計測すればよいのだろう。Twitterはその方法を見つけようと決意している。
Recode
Kurt Wagner
Mar 1, 2018
Twitter上の人々の会話は「健全」なものだろうか?Twitterはそれを見定めることを計画している。
話はCEOジャック・ドーシーの木曜日の一連のツイートに端を発する。彼はまず最初にTwitterが攻撃的で暴力的な内容のものとして知られてしまったことについて型通りの謝罪を述べた後に次のように書いた。
「私たちは、暴力的、嫌がらせ、組織的炎上行為、ボットや人海戦術による拡散行為、偽情報キャンペーン、分裂を助長する情報増幅行為等を見てきました。」とドーシーは書いている。「私たちは人々が私たちのサービスを使う方法そのものか、あるいは、私たちが速やかに対応できていなことに誇りを持てないでいます。」
そして今TwitterはTwitter上の会話が「健全」なものであるかどうかを測定することを計画しているという。これはFacebookもやろうとしていることだ。
We have witnessed abuse, harassment, troll armies, manipulation through bots and human-coordination, misinformation campaigns, and increasingly divisive echo chambers. We aren’t proud of how people have taken advantage of our service, or our inability to address it fast enough.— jack (@jack) March 1, 2018
「何かを改善しようとする場合、まずその程度を測定する必要があるはずです。」とドーシーは続ける。「人体の全身の健康には指標が数多くあります、たとえば単純に体温のようなものです。私たちはそれを測る方法を知っていますし、そのバランスを取る方法もいくつか知っています。」
ここでは人間同士(若しくは人間とボット)の対話が健全であるかをどう測定するのか明らかにはしていないが、ドーシーはそれを明らかにする意欲を持っている。彼はTwitterの仕事に影響を与えている組織として、「健全な公共空間を育む」ことを目的に掲げた非営利団体Corticoについて言及している。具体的には、ドーシーはTwitterが会話の健全性を測定するのに使えるかもしれない4つの「指標」について述べている。Corticoは彼らのウェブサイトに次のように掲載している。
- 興味の共有:私たちが話していることに共通性はないか?
- 現実の共有:私たちは同じ事実を前提としているか?
- 多様性:私たちは共有された現実の上に異なる意見を披露しているか?
- 寛容性:私たちは開かれていて、礼儀正しく、異なる意見を聞いているか?
TwitterはまたRFP(request for proposal:提案の募集)も行って更に社外からの意見を求めている。
If you want to improve something, you have to be able to measure it. The human body has a number of indicators of overall health, some very simple, like internal temperature. We know how to measure it, and we know some methods to bring it back in balance.— jack (@jack) March 1, 2018
「私たちは単純に私たちだけではできないし、やりたくないと考えているのです。なので、私たちはRFPの窓口を開設することによって可能な限り広範囲から偉大なアイディアや実装を募って助けになるものを求めています。」
ここ数年Twitterは悪意あるインターネットユーザーの温床として機能してきた。Twitterの自由な言論と匿名のユーザーを許容していることを背景に、ネット上の嫌がらせ、いじめ、軋轢の助長、の場所となってしまった。
同社は近年この状況を一掃しようと必死に努力している。ユーザー規則とガイドラインを書き換え、ボットアカウントを停止しようとしている。有名ユーザーのアカウントから認証マークを削除したり、完全に停止したりする罰則の適用まで始めている。
そして今度は自身のサービスの「健全性」を確保しようとして、それを定量化しようとするという興味深い試みに歩を進めようとしている。
これらのこと全ては、2016年の大統領選挙でロシア製のボットがTwitterを用いて有権者を分断しようとしたことから私たちが学んだことの余波から生じたことのようだ。ドナルド・トランプが大統領の選出され、ソーシャル・ネットワークが何かしらの責任を持っていると看做されるようになって以降、テクノロジー系企業は社会の中での幅広い役割と格闘してきた。
この木曜日のTwitterの動きはワシントンDCの政治家たちへの懐柔の手を差し伸べたようにも見える。大統領選挙以来、議会はこれまで放任主義で運営を続けてきたソーシャルメディア企業に対しなんらかの規制をしようとしていると見られている。Twitterは今回の方法で、同社のサービス上の言論を積極的に改善しようとしていることを皆に見せようとしている。
これはFacebookが同様にユーザーの健全性を測定しようとしている理由の1つでもある。昨年末にこのソーシャルメディアの巨人はソーシャルメディアは時々人々に不快を感じさせていることを明らかにした研究結果を発表した。同社はこの研究成果を理由としてニュースフィードのアルゴリズムを変更し、友人や家族からのものを多く、新聞社や事業者からのものを少なく表示するようにした。
今回のTwitterからも似たような印象を受ける。同社は今重要な質問を問うている:ユーザーの健全性について同社はどういう役割を果すのか?これはTwitterはそもそも答えを求めていない質問なのかもしれない。
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