2018年3月25日日曜日

Facebookスキャンダルを受けて、ティム・クックは「作り込まれた」プライバシー規則を求める


AppleのCEOはケンブリッジ・アナリティカの事件については「酷いもの」


The Verge
Chris Welch
Mar 24, 2018

AppleのCEOティム・クックは長い間、消費者のプライバシーに関して誠実であることを提唱している。クックはテクノロジー企業が顧客のデータをどのように利用するのか詳細に指定して規制する考えに支持を示した。ブルームバーグが伝えるところによると、日曜日に北京で開催された中国の開発者会議で講演したクックはFacebookのプライバシー事件を受けて、その後にどうあるべきか考えを尋ねられたという。

「この状況は確かに酷いもので非常の大きなものになっています。おそらく今後、より作り込まれた規制が必要になると思います」と彼は話した。「あなたが何年もの間ブラウザで見てきたもの、連絡した友達、その友達が連絡した人、あなたが好きなもの、嫌いなもの、そういったあなたの人生の中で身近な細かなことを誰にでも知られてしまう可能性は、私自身の意見を言うなら存在するべきではないと思います」。クックは今後の立法を考える上で具体的に何を求めるのかを具体的にはしなかったが、彼は議会がこれを作ることに取り組むべきであるということを強調した。今週のCNNのインタビューではFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグも意外にも外部の規制に反意を示さなかった。

ケンブリッジ・アナリティカ事件は人々にFacebookの設定を見直させることになり、多くの人が膨大な量のサードパーティ製アプリケーションがアカウントや個人情報にアクセスしていることを発見して驚愕している。多くの人はFacebookがその人の興味や好み、他の人とのやりとりから、Facebookがどの程度その人の人物像を作り上げて把握しているのかを全く理解していなかった。

「私たちは何年も前から、多くの国の人々がおそらく全く気づかない間に自分が何をしていたかの情報や詳細な個人情報のデータを明け渡していて、ある日知らないところで行われていた何かによって信じられないような攻撃を受けることを心配していました」と彼は話している。「残念なことに、この予測は何度も実現することになってしまいました」

クックが中国でこの発言をしたことにはやや驚かされる。Appleは最近、中国でのiCloudアカウントを中国国内のサーバに移し中国国内法に従って運用している。同社のiPhoneは中国でも引き続き強力な暗号化を提供しているが、iCloudのバックアップは政府による詮索を受けやすいという懸念がある。

クックはこの件に関してはこの開発者会議では特に何も触れなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿