2018年3月4日日曜日

あなたの鼻はセルフィーで見る程大きくない


自画撮りで見えるより本当の鼻はおそらくもっと小さい。


The Verge
Rachel Becker
Mar 1, 2018

あなたの鼻はセルフィーで見るほど大きくないのだと美容整形外科医のボリス・パスクホヴァーさんは言います。なので、少なくともまともな肖像写真を撮って見るまでは、鼻の整形手術は待って下さい。

アメリカ顔面整形及び再生手術アカデミーの調査によると昨年美容整形手術を受けようとした患者の半数がセルフィーでの見た目を良くしたいと考えていたそうです。しかし、セルフィーで撮った写真は人々の実際の見た目を正確に反映したものではないのだと、ラトガース・ニュージャージー医療学校に勤めるパスクホヴァーさんは語ります。「彼らはスマートフォンを取り出して『この写真を見て、私の鼻がどんなに大きいか見て下さい』と言うのです」と彼は言います「私はセルフィーでとった写真が実際の人間とはなぜ違うのか、なぜゆがんでいるのかを説明しなければなりませんでした」

そこで彼はコンピューター科学の専門家たちと協力し、人間の平均的な頭部の作成を行いました。このチームは自画撮りの距離である12インチ(約30センチ)の距離からとった写真と、通常の肖像写真の距離である5フィート(約1.5メートル)の距離からとった写真とでどのくらい鼻の大きさが違って見えるのか計算しました。JAMA顔面整形誌に掲載されたその結果では、近くから撮った写真は男性の場合で約30%、女性の場合で約29%鼻が横にゆがんで広がって見えていることがわかりました。

プロの写真家にとってはこの結果は理に適ったものです。The Verge の制作部ディレクター、ジェイムズ・ベアハムによれば、多くのスマートフォンのカメラは広角レンズが採用されていて広角レンズで至近距離から撮影すると被写体がカメラに近づくような形にゆがみを生じる、つまり鼻が大きく見えることになるのだと言います。「これは写真の基礎の1つです。肖像写真は広角レンズで撮ってはいけません、酷い顔に見えてしまいます。」とベアハムは言います。

伝統的なカメラについているより長いレンズは写真を平坦化させ、望ましくない鼻の長さに映ることを防ぐの役立ちます。iPhone X、Pixel 2 XL、Galaxy Note 8 に搭載されている「ポートレートモード」ではセルフィーの画像をデジタル的に改善させようと試みられていますが、それよりも単純に離れた位置から撮る方が望ましいでしょう。しかし腕の長さには限界があります。ベアハムは「理論的には、腕が長い人は短い人よりもより平坦な自画撮り写真が撮れるはずです」と言います「もちろん、自撮り棒という手もあります」。

なので、鼻を切り落とすのはちょっと待って下さい。それよりも痛くない解決方法があります。自撮り棒かより良いカメラを手に入れるか、あるいは友達に写真を撮ってもらうかです。そしてもちろん、いつだってPhotoshopがあります。

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