2018年3月29日木曜日

ティム・クックがFacebookのビジネスモデルについてザッカーバーグを非難


顧客の個人情報を金にすることを批判し、自主規制に任せる段階は既に過ぎ去ったと語る


Julia Carrie Wong
Wed 28 Mar 2018

水曜日、AppleのCEOティム・クックはマーク・ザッカーバーグとFacebookのビジネスモデルを激しく非難し、詳細な個人情報がインターネットサービスによって現金化されることはあってはならないと述べた。

「私たちは顧客を現金化しようと思えば、莫大な現金を得ることができます。顧客を商品として扱うならばということです」とクックはRecodeとMSNBCのインタビューに応えて話た。この模様は4月6日に放送される。「私たちはそのようなもので成り立ってはいません。人々の個人の生活に踏み込むことはしません。私たちにとってプライバシーは人権であり市民の自由な権利です」

クックはまたFacebookに規制を課す時が来ているとも話した。「規制はない方が良いですし、自分たちで規制を作って守るに越したことはないと思いますが、もうその段階を超えてしまっているように思います」

クックは先週北京で「状況は差し迫っていますし、おそらく何かしら作り込まれた規制が必要になるほど大きなことになっています」と話していたことを繰り返した形になった。

5千万人のアメリカ人の個人情報が選挙対策企業ケンブリッジ・アナリティカに使われていたことをオブザーバーが報じて以来、Facebookは大量の批判を浴びている。

しかしクックはFacebookとGoogleによる大量の情報収集について数年前から警告を発している。製品を顧客に販売して利益を得るというAppleのビジネスモデルとの相違を強調し、こうしたインターネットプラットフォームは「顧客について得た情報を何でも現金化しようとしている」と2015年に述べている。

このビジネスモデルはFacebookとGoogleに莫大な利益を齎しているが、両社は現在顧客が自分たちから膨大な情報を収集していることに気づき、それがどう使われているのか懸念する状況に直面している。

今回のトラブルでFacebookに批判的な態度をとっているシリコンバレーのCEOはクックだけではない。金曜日にはイーロン・マスクが彼の会社テスラとスペースXのFacebookを削除している。

現在57歳のティム・クックはザッカーバーグがこのプライバシースキャンダルの失態にどう対処するべきか特に提案はしなかった。クックは自分がザッカーバーグの立場だったらどうするか尋ねられて、「私がこうした状況に陥ることはありません」と返した。

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