2018年3月19日月曜日

保守党政権はソールズベリーで起きたロシアの神経ガス攻撃を政治利用している


労働党党首ジェレミー・コービンをプーチンの擁護者として印象付けようとしているが、彼らの非難は完全な創作である。


Mirror
Kevin Maguire
18 MAR 2018

保守党は苦し紛れに愛国心を装うことで経済政策の失敗、国民保険サービスの不振、ブレクジットの大惨事から目を逸らそうとしている。

テレサ・メイはウラジーミル・プーチン政権の暴政による暗殺のように見えてるものを政治的な得点稼ぎのために手段を選ばずに悪用している。

先月ジェレミー・コービンは冷戦時代の英国を裏切ったスパイだという根拠のない汚名をなすりつけられていた。

今月には保守党は恥知らずにもスパイの毒殺事件を使ってコービンをモスクワの回し者だと印象付けようとしている。

この2つは両方共ドブ川レベルのプロパガンダである。

こうした問題は辛抱強く組み立てて行かなければならないという労働党党首の立場は概ね適切なものであると言える。だが、不安定なメイは激しい修辞で鉄の女として賞賛されることに捨て鉢になっている。

しかし、メイの発言の中には留保があり、直接プーチンの責任であることがまだ突き止められていないことを認識していることが示唆されている。

私たちは落ち着いて冷静な頭で着実に大きくなっている戦争のドラムの音を聞く必要がある。興奮した保守党政権はイギリスで苦境に立たされている市民家族の厳しい現実に直面することよりも軍刀をガチャガチャ言わせることの方に熱心になっている。

戦争について、コービンはイラク、リビア、アフガニスタンの悲惨な軍事攻撃に反対しているが、メイはこの3つの流血戦全てに賛成票を投じている。

コービンに反対する人々は彼をプーチンの擁護者として印象付けようとしているが、この非難は全くの作り事である。

彼の忠実な党員たちはイラク戦争を支持した批判者たちをやり込めることはできるだろうが、ロシアに関しては今のところ彼の戦略に疑問を持っている。

コービンが今恐れるべきことは秘密情報部MI6の元ダブルスパイ、セルゲイ・スクリパリと彼の娘ユーリャ、あるいはソールズベリーで神経ガスに触れた他の誰かが亡くなることで、そうなればモスクワに対する厳しい対応を求めて喚き散らす燃料が加えられることになるだろう。

しかし労働党に内戦が勃発すれば保守党はそれを利用するだろう。コービンの総選挙勝利に憤慨している人々が攻撃する機会になるからだ。

労働党の内紛はロシア人の富豪から£300万以上を受け取ったとされる汚れた保守党から監視の目を逸してしまうだけだ。

そしてボリス・ジョンソンは£16万のチャリティのために元プーチンの閣僚だった人物の妻とテニスをしていたことをついに認めている。

メイの重大な欺瞞は彼女がすべてのことに答えを持っているふりをしていることだ。

現在のところ唯一の勝者は邪悪な国家主義者プーチン1人だけだ。彼は我々の議会に作り出した分断を満足げに笑顔で眺めているに違いない。

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