Fake images of Parkland survivors tearing up the constitution go viral https://t.co/tg8PvvwXi1 pic.twitter.com/9mLJiZpsON— Motherboard (@motherboard) March 31, 2018
あなたが Photoshop の技術を磨くのは偽画像を作るためではない
Motherboard
Matthew Gault
Mar 27 2018
ドラマ「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」のジェイン・コブ役で知られる俳優のアダム・ボールドウィンがパークランドの銃乱射事件の生存者エマ・ゴンザレスさんが合衆国憲法を破り捨てているGIF動画を「#Vorwärts」というハッシュタグと共に投稿した。このハッシュタグは「前進」という意味で、かつてヒトラー・ユーゲントが使った言葉であり、この画像は偽造されたものである。ボールドウィンはこれは「政治風刺」であると述べている。彼のフォロワーの全員がこの釈明に納得しているわけではない。
ボールドウィンはこのPhotoshopで作られた画像の元々の発信源ではないが、拡散を助けることになった。Twitterの右翼向け代替ソーシャルメディアであるGabではこの画像が繰り返し投稿され、Facebookにも押し出される形で投稿されている。元々の画像はTeen Vogue誌がInstagramに投稿したもので、ゴンザレスさんと他の生存者たちが、射撃訓練に使う紙の標的を破り捨てている。ゴンザレスさんが憲法修正第二条を破り捨てている偽造された画像は近くで見ると明らかに不自然でTwitterや一部メディアからは直ぐに指摘されていた。
この画像は先週末(3/24-25)に開催されたMarch For Our Livesイベントの一環として多くの人が通りを行進していた最中に広まった。このイベントは学校の銃乱射事件を防ぐためにアメリカの銃規制法の強化を求めた平和的なデモンストレーションを目的としたものだ。この画像は瞬く間に広まり、多くの人がフェイクだと指摘していたが、この画像をインターネットに共有し続けた人たちは、銃を排除しようとしている10代の人たちを恐れ、真面目に共有し続けている。
この画像の拡散を擁護するTwitterアカウントの多くがフリースピーチ(言論の自由)を主張していることは注目に値する。悪名高いGabは「フリースピーチ・ソーシャル・ネットワーク」を名乗っていて、Twitterの代替だとしている。ここで言うところの「フリースピーチ」とは、世間を脅かすような嘘や改竄画像が公正だとされることを意味し、その嘘を暴くことは検閲であると見做される。
さらにこうした人々のフリースピーチは明らかに他の人のフリースピーチを損なうことを意図している。今回の場合は高校で銃乱射事件に遭い極めて悲惨な経験をした10代の女性に対するものだ。誤った情報が拡散されていることを誰かに指摘されると、こうした人々は風刺であるという主張を隠れ蓑にする。
Motherboardでは、新しいテクノロジーによってコンピューターが信憑性の高い画像を作り出すことが簡単になることで、インターネット上のフェイク・ニュース問題の状況はなお一層悪化する可能性があることを既に長い間書き続けている。今回のゴンザレスさんの偽画像に見られるように、嘘を拡散したがるような人に、高度な技術は必要ない。
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