2018年4月1日日曜日

パークランドの少年少女たちに対するフェイクニュース攻撃がFacebook上で続く


またしても、信頼できないサイトからのミスリードを狙う記事が流行りだしている


Motherboard
Sophie Kleeman
Mar 28 2018

パークランド銃乱射事件がインターネットの底辺を構成する人々の温床になっていることが証明されてしまった。この悲劇的事件を受けて活動を始めた生徒たちは、ネット上、ニュースキャスター、あるいは政治家たちから繰り返し彼らを汚そうとする攻撃を受けてきた。2月14日の事件発生から一ヶ月以上が過ぎた今もまだFacebook上では同じことが続けられている。

3月25日の日曜日CBSニュースは「39Days」と題したセグメントを放送した。そこではジャーナリストたちが「パークランド銃乱射事件の生存者となった生徒たちと共に、彼らが悲しみを行動に変えて運動を作り出していく内情をを視聴者に紹介する」というものだった。この放送では、この運動を代表する存在となったデヴィッド・ホッグさんについて、次のように字幕で紹介された:

デヴィッド・ホッグ:銃乱射撃事件の日、私はカメラを掴み自転車に乗って自宅から学校まで3マイルほどを出来る限り急いで移動しました。できるだけ多くのビデオを撮り、たくさんの人の話を聞くためです。銃乱射がまた起こることはないとわかっていたからです。

「Big League Politics」「Silence is Consent」「American News」といった幾つかのウェブサイトがこのホッグさんの話を標的にし、銃乱射事件について彼の以前の話が虚偽であると主張するのに利用した。彼らは字幕だけでなく、ホッグさんが話す短い映像も取り上げていた。(「Big League Politics」はこの映像を切り取ってCBSのものよりも短縮したものを紹介していた)



緊急速報:デヴィッド・ホッグはクルーズが銃撃を始めた時学校にいなかったと証言を変更
Big League Politics
デヴィッド・ホッグの話には説明が必要
breaking.americannewscentral.com
CBSニュースが衝撃情報:マージョリー・ダグラス高校のリーダー生徒は銃乱射事件の日、学校にいなかった(映像あり)
Silence is Consent

この話はホッグさん自身の話と矛盾していて、彼の最初の話では銃撃が始まった時彼はAP環境科学の授業に出ていたと話している。実際CBSのこのニュースを見てみても、ホッグさんは銃乱射があった時学校にいなかったとは決して言ってはいない。彼はその日のことを幾つか述べているだけで、カメラを取って自転車で学校に向かったとだけ話している。実際、以前のVoxのインタビューで彼が自転車で学校に向かったのは「午後6時」だと話している。

しかし、こうした事実はFacebookでのこの話の広がりを止めることにはならなかった。Facebookの共有調査ツールによると「Silence is Consent」の記事は昨日ポストされて以来10万を超える反応(良いね、共有、コメント)を得ている。同様に「American News」が6万超、「Big League Politics」が8000近くの反応を集めている。ソーシャルメディア分析ツールCrowdTangleのデータを使うとどのようにこの記事が拡散されたのかを知ることができる。これによると、「Being Libtarded」「Patton Tank's American BadAss」「Young Conservative」と言ったFacebookページによって拡散されていることがわかる。これらのページには100万以上のフォロワーが存在する。

CrowdTangleと同様のツールNewshipのSpikeによると、「Silence is Consent」の記事は過去24時間に投稿された記事の中で2番めに多くリンクされ、それまでに約11万の反応があったとされている。

こうした投稿記事の興味深いところは、当初あったパークランドの少年少女たちに対する攻撃のように、直接的に陰謀論を主張しているわけではないというところだ。彼らは極めて不寛容な見方で不明確な情報を捉え、それを100歩ほど誇張して捉えている。今回のケースで言うと、CBSの映像が少々漠然としていたということは言えるかもしれない。ホッグさんの話の引用は本題から多少外れていて、彼のその日の正確なスケジュールは話題にされていなかった。もし誰かが読者を故意にミスリードしようとするなら、「疑問を呈してるだけ」と主張しながらこれらの話をするのが1つの方法になり得る。(追記しておくと「American News」は当初の記事は元の映像を誤解しているかもしれないことを後で付け加えている。元の記事を書いたサイトである「Red State」がこの件を撤回したような形で更新をしたため)

しかし、パークランド銃乱射事件に纏わり付いて現れる陰謀論のゴミの量を考えると、今回のこともある種の常態であると言える。今回の件は先週末に広まったエマ・ゴンザレスさんがアメリカ憲法を引き裂いている偽画像と共に、活動に加わる若者たちはリベラルな主張をするために訓練された「俳優」なのだというバカげた話に追加されることになった。幸いにも、これまでのところ彼らは自分たちを守る以上の能力を持った存在であり続けている。

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