2018年1月24日水曜日

プチデモンはバルセロナで「首相に就こうと試みる」という政治学教授の考察


カタルーニャ・オープン大学の政治学教授であるペーニャは、プチデモンが首相に就任するためのいくつかのシナリオを分析している


Catalan News
23 January 2018

イスマエル・ペーニャはカタルーニャ・オープン大学で政治学の教授を務めている。カタラン・ニュースは教授にカルレス・プチデモンが遠隔地で首相に就任する可能性とカタルーニャの政治状況に必要なものについて話を聞いた。

カルレス・プチデモン氏が首相に就任する可能性があるとすると、どういうシナリオがあるとお考えですか?

私は3つのシナリオがあると考えています。1つ目は彼がバルセロナに戻ってきてカタルーニャの次期首相に擁立されること。2つ目は擁立されるために戻って来るところで逮捕されて収監されてしまうこと。3つ目はバルセロナに戻った場合の結果を警戒してブリュッセルに残り、その地で選出されることです。

1つ目のシナリオについて、特にこれまでのスペインの裁判所の対応を考慮にいれると、どの程度有り得そうなことでしょうか?

見込みはと言われると非常に難しいでしょう。スペイン政府が彼を過去の行為で逮捕して罰しようとしていることはわかっています。しかし首相は非常に果敢な人間です、彼はスペイン政府にプレッシャーをかけようとするでしょう。ですから少なくとも彼はここバルセロナで首相に就任しようと試みるはずです。

教授は遠隔地で首相に就任する可能性についてもお話しされましたが、それは可能なことなのでしょうか?遠隔地から政治に参加した他のケースというのは存在するのでしょうか?

他の国に居ながら国政に参加することかあるいは別な何かをすることについて、私は法が言うことと法が意味することには違いがあると考えています。法律では市民を直接支配しているのならばその場にいるべきであるとされています。しかし私たちは今や情報通信技術の利用で投票したり他の広報担当者に言葉を託したりして、他の地域から国会議員として働くことができる人々がいることを知っています。ですからこれは実行可能なことで、もともと極めて緩い法の解釈に過ぎません。もう一つは人々の代表者であること、つまり国を運営するだけでなく国の代表者であることと人々と話し合うことです。こちらに関しては遠隔地からでは簡単ではありません、自分の国の人々に近づくことができないのですから。これは難しい部分です。

もう一つとしてお話頂いたのはプチデモン氏が戻ってきて逮捕されることです。このことがカタルーニャ国内においてと欧州全体との関係において、政治状況に与える影響は何だとお考えですか?

今ここで私たちが考える法と政治の間には多くの緊張関係があります。このことがこの1年半の間カタルーニャの政治上の主要な焦点だったと言えると思います。1つはスペイン政府が多くの人が法律が言っていることではないと考えるような法の適用を強制しようとしていることです。実際のところ彼らは法律の言いたいところを超えてしまっています。ですから、スペイン政府はプチデモン氏の権利のことよりも政治的に自分たちの主張を適用できるようにしたいはずです。しかし一方で選挙で選ばれた首相を彼の権利、つまり被選挙権と首相になって自分の仕事をする権利に反して刑務所に入れてしまうことは、私はスペインの法律の何たるかを「砕く」ようなことになりかねないと思います、なんと不公平なことでしょうか。最後に、このことはスペインやカタルーニャだけでなく欧州人権裁判所なども関わるような欧州全体の問題になっていくのではないかと考えています。そして言えるのはスペインはあまり上手くやれていないということです。

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