2018年1月15日月曜日

カタールはUAEで「勾留」されたシェイク・アブドゥラの状況を注視している


AL JAZEERA NEWS
15/1/2018

カタール当局はUAEで勾留が取り沙汰されているカタール王族の1人の状況を「注視している」と発表した。

シェイク・アブドゥラ・ビン・アリ・アール・サーニーは日曜日にビデオでコメントを発表し、彼はUAEの首都アブダビで「囚人」となり、今後自身について起こるあらゆることの責任は「シェイク・モハメド」にあると語った。

詳細は語られていないが、シェイク・アブドゥラはアブダビの皇太子モハメド・ビン・サイードと面会していると思われる。

「私は今アブダビにいる。私はシェイク・モハメドの賓客であったが、今私はもはや客ではなく囚人となった。」と彼はビデオで述べている、この映像は既にソーシャルメディア広がっている。


「彼らは私にここを離れてはいけないと言ってきた。私は今後ここで私に起こるすべてのことを恐れているし、この件でカタールにいる人々が責められることを心配している。なので、私は仮にここで私に何が起こっても、カタールの人々には無関係であると伝えたいと思う」

「私はシェイク・モハメドの賓客だ、この後私に起こるいかなることも完全に彼の責任である」


「ゲストとしてUAEへ」


UAEの外務省はシェイク・アブドゥラを彼の意に反して確保していることを否定している。

UAEの公共放送(WAM)は外務省関係者の話として「カタールのシェイク・アブドゥラ・ビン・アリ・アール・サーニーは自身の要請でゲストとして訪問してきた」と伝えている。

「シェイク・アブドゥラはカタール政府の扱いによって疲れ切っており、UAE滞在中に温かい持て成しを受け丁重に扱われていたことを喜んでいた。関係者によるとシェイク・アブドゥラはUAEの滞在に於いて移動に制限はないし自由に行動できている」とも伝えている。

しかしながらカタール・ニュース・エージェンシー(QNA)は日曜日に声明を発表し、シェイク・アブドゥラが「彼自身の勾留について発表した」ことを伝えている。

カタール外務省の報道官ルルア・アル=カテルはQNAに対する声明で「カタール国はこの状況を注視しています、しかしUAEとの関係が完全に絶たれていることからこの状況を取り巻く環境を完全に明らかにするのは難しいでしょう」と述べている。

「状況は別として、カタール国はあらゆる個人の権利を守る立場にあり、彼のあらゆる意味での法的権利を追求する権利が彼の家族にあることを認めています」とも彼女は語っている。

更にカテルは「私たちは明確な目的や正当な理由もなく国際的な常識、協定、法律に全面的に違反する形で個人や公務員の権利が侵害されている周辺国に於いて過去に似たような行動を見たことがあります」と付け加えている。

シェイク・アブドゥラは1960年代のカタールの君主シェイク・アリ・ビン・アブドゥラ・アール・サーニーの息子の1人である。彼はこの10年間表舞台から離れていたが昨年の夏、湾岸の外交危機が発生すると突然存在感を表した。

7月にサウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトがカタールに対し陸路、海路、空路を封鎖した後、シェイク・アブドゥラは頻繁にサウジアラビアとUAEのテレビに登場し、ドーハに対する措置を支持するという彼の見解を示していた。

9月にカイロで行われたアラブ連盟の会議では、カタールの外務大臣ソルタン・ビン・サッド・アル=ムライヒが、サウジアラビアはカタールの君主シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニーを失職させシェイク・アブドゥラをその地位に就かせることを狙っているようだ、と述べている。

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