2018年7月15日日曜日

メディアに関係なくアメリカ人は気候変動を認識し始めている


気候変動が起こっている。この事実を認識するアメリカ人の割合が最も高くなっていると新しい調査が示している。このことを主要局のニュースチャンネルは理解した方が良い。


EARTHER
Paola Rosa-Aquino
July 12 2018

最近アメリカ全土に記録的な熱波が続けて襲ってきているにも関わらず、主要テレビ局はこの極端な高気温と気候変動との関連性についてほとんど言及しない。メディア・マターズの分析によると、ABC、CBS、NBCには6月27日から7月10日までの間に127のニュース番組で熱波について伝えていたが、そのうちの1つだけ、CBSの7月3日の「This Morning」だけが気候変動について言及していた。CBSの天気キャスター、ロニー・クインが「気候変動と極端な暑さ寒さには相関関係があることが強く感じられます」と話している。

実際、既に気候変動が強度の熱波の頻発に影響を与えており、今後もそれが続くだろうということについては強力な科学的根拠が存在している。そして、ますます多くのアメリカの市民たちがそのことを認識し始めている。

5月にミシガン大学とミューレンバーグ大学によって実施された調査によると、アメリカ人の73%が地球温暖化には確かな証拠があると考えている。また、この調査では、60%の人々が地球温暖化は進んでいて、それが少なくとも部分的には人間のせいで起きていると認識していることも明らかにされている。今回のこの2つの結果は、2008年に調査を開始して以来、人間によって気候変動が引き起こされていると認識している人の割合が最も高いものとなった。2017年の秋に実施された前回の調査では、70%が気候変動の確証に同意し、58%が人間が地球温暖化を起こしているという厳しい現実を受け入れるとしていた。

こうした意識の高まりは、記録的な高気温が繰り返し続いていることと関係していると考えられる。この調査が行われた今年の5月は、過去記録を取り始めて124年間で最も暑い5月だった。ガーディアンが伝えるところによると、今回の調査結果の傾向は、経験した気象現象によって私たちの地球温暖化に関する見解が形成される、という可能性を示唆した研究と一致したものだという。

「今現在の気候が気候変動を信じるかどうかの判断に寄与する要素になることについては多くの根拠があります」とミューレンバーグ大学のパブリック・オピニオン研究所を率いるクリス・ボリックがガーディアンに語っている。

こうしたこと故に、ニュースキャスターたちは人々が求めるもの、つまり科学的に健全で文脈に沿ったニュースを伝える必要があるはずだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿