The story behind why soccer players sit in race car seats https://t.co/XfsQyiDWpJ pic.twitter.com/vMnYtVyuNI— Jalopnik (@Jalopnik) July 14, 2018
サッカーのベンチ用シートについて、大手シートメーカー、レカロに問い合わせた話
Jalopnik
David Tracy
July 14 2018
数週間前FIFAワールドカップを見ていたら、私の上司が選手たちがレースカー用のシートに座っていることに気づいてその理由を私に調べるように命じた。そこで私はレースカー用シートの最大手メーカーの1つであるレカロに問い合わせて学んだのが以下のことになる。
実際私は、正確に誰がこのワールドカップでサッカー選手たちのお尻をこのシートで守ろうとしたのかはわからないが(FIFAに何度も問い合わせてみたが無回答だったので)、どうしてスポーツカー用の重厚なシートがフットボールピッチのサイドラインに並べられることになったのかは学ぶことができた。少なくともドイツのメーカー、レカロの話によるところは。
「車用のシートがサイドラインに並べられることになった経緯は1990年代に遡ります」と、会社代表のティルマン・シェーファーがメールで応じてくれた。当時レカロのオーナーだったウルリッヒ・プッツはドイツのサッカーチーム、FCカイザースラウテルンの取締役を務めていて、当時チームの監督だったカール=ハインツ・フェルトカンプにスポーツカー用のシートをプレゼントしたのだという。なぜなら「彼は背中に問題を抱えてたから」だそうだ。
同社のウェブサイトによれば、その少し後1994年には他の選手達も「専用に用意された選手用のベンチ」に座るようになっていた。シェーファーは次のように言う:「ウルリッヒのシートをベンチの右隣に置いていたのですが、選手たちがその椅子がゴージャスだと考えているようなのでホームチーム用のベンチ全体が提供されるようになったのです」。ベンチはスポンサー契約の一部として提供された。
これがスポーツカー用のシートから派生したものが世界のピッチのサイドラインに並べられるようになった最初である。そして他業界のシートメーカーも参入したがっていたとシェーファーは言う。
他のチームも争ってレカロにベンチを注文してきたので、数年をかけた特別なプロジェクトになりました。
他のシートメーカー、航空機のシートメーカーなども後を追い、スポンサーになっているチームにシートを供給するようになったのです。
こうして、サッカーのピッチのサイドラインの標準となりました(更に、日本のプロ野球のベンチと球場のビジネスシートについてもそうです)。ヨーロッパと日本ではおそらくレカロが最大の供給業者です。
レカロによればサッカー界では、ボルシア・ドルトムントやレアル・マドリードからデブレツェニVSCやフェレンツヴァーロシュTCまで、70を超えるトップチームがレカロのバケットシートに座っているという。
理由について、レカロの広報はシンプルに「シートは非常に快適で冬の間は暖房も利きます。そして見た目も素晴らしいのです」と説明してくれた。
というわけで、私にはまだ今年のワールドカップのシートを誰が作っているのか(レース用5点式シートベルトのための穴が残っているものもある)はわからないが、どうやら1人の人の背中の問題がきっかけになって、1994年に普及したもののようである。
0 件のコメント:
コメントを投稿