2018年7月19日木曜日

トヨタはセリカを作っているが、それを別な名前で呼んでいる


4気筒のスープラはスープラではない、セリカである


JAPANESE NOSTALGIC CAR
Ben Hsu
July 18, 2018

新型スープラについての情報が出てくればくるほど頭を抱えたくなってくる。まず、マニュアル・トランスミッションは用意されないかもしれないという情報があり、NASCARに参戦するという話が出てきた。そして、そもそもこれは形を変えただけのBMWであることを忘れてはいけない。最近、どうやら4気筒モデルが存在することが明らかにされた。4気筒のスープラはスープラではない、それはセリカだ。



歴史を知っている人なら、トヨタが第二世代のA40セリカに6気筒エンジンを搭載する決断をしたことでスープラが誕生したことを知っているだろう。南カリフォルニアにあるトヨタのデザイン拠点 Calty でデザインされ、日本ではセリカXX(ダブルエックス)の名前で呼ばれていた。しかし、当時「XX」はアダルト映画のレーティングにも使われていたので、アメリカではセリカ・スープラと名前を変えられた。

A post shared by @80shero on

先日、 Road and Track が公開したトランスミッションメーカーの ZF から出た資料によって、A90スープラには二種類のエンジンオプションが存在することが明らかにされた。我々が既に知っている3.0リッター、335馬力の直列6気筒に加えて、2リッター、262馬力の4気筒ターボも掲載されていた。

これはどう見ても新しいセリカの完璧な諸元だろう。しかしこの資料ではこれをGT86と呼んでいる。4気筒のスープラが次世代のトヨタ86になり得るものだろうか?そうでなかったとしても、弟分よりも小さなエンジンを搭載するという気まずい立場の車種が存在することになる。

我々は4月に、トヨタとスバルは既に次世代のBRZ/86について作業を開始していて、それには260馬力を発生するスバルの2.4リッター、ターボ付きボクサーエンジンが搭載されるという噂を聞いている。スープラを担当するチーフエンジニアの多田哲哉が、4気筒のスープラを買う理由について、いくつか話をしている。

多田は、4気筒のスープラはより軽く「遥かに優れた重量配分」であり、コーナーの飛び込みでシャープなフィーリングが味わえると説明する。彼は、新型スープラをかつてのスープラに搭載されていた2JZエンジンに換装する計画を立てているオーナーに対しては、「4気筒モデルを買って下さい、多少安いですから」と話している。

2JZエンジンは現在でも魅力的なパワープラントである。4気筒モデルのスープラを買って、2JZエンジンに換装して、真のスープラを作る、ということになるのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿