2018年11月12日月曜日

Twitter創業者はフォロワー数を表示したのが問題だったと話す


「このことで対立的な人気集めのゲームになってしまった」


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Theodore Schleifer
Nov 8, 2018

今日、Twitterは健全性に問題を抱えている。同社の初期のCEOの1人はその原因になった過去の決断について語っている。

エヴ・ウィリアムズ(エヴァン・ウィリアムズ)はTwitterの共同創業者の1人であり取締役でもある。彼は、過去を振り返ってTwitterのプロフィールにフォロワー数を表示させたのはあまり良い考えではなかったと話している。新規ユーザーにフォロー推奨アカウントを紹介する機能についても同様で、ウィリアムズは自身がCEOだった時代の施策に批判的になっている。

「フォロワー数を表示させることは極めて有害だったと考えています」とウィリアムズはポルトガル、リスボンで開催されたウェブ・サミットで話した。「このことで対立的な人気集めのゲームになってしまいました」

ウィリアムズのコメントは現在のCEOであるジャック・ドーシーがTwitterの「健全性」を測定したいと考えていることに沿ったものだ。ドーシー自身もフォロワー数がユーザーに表示されていることが悪影響を与えている可能性を指摘しているが、まだTwitterから取り除いてはいない。

しかしフォロワー数というのは初期にTwitterが成功した大きな理由だったことをウィリアムズは認めている。彼は2009年にTV番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」に出演したことがあったが、それは公にCNNと俳優のアシュトン・カッチャーがどちらが先にTwitterのフォロワー数で100万を超えるか競争している時だった。

「あの時は最もメディアから注目を集めた時でした。ただ、今にして思えばフォロワー数を表示するべきではなかったのだと思います」とウィリアムズは話している。「こうしたこと多くのことがTwitterを大きくしたのは確かです。もし私たちがやらなければ、おそらく別な誰かが同じことをやって更に支配的なプラットフォームを作り上げたでしょう」

「ですが今は健全性のために必要ではありません」

ウィリアムズの見解では「最悪」の施策は「推奨ユーザーリスト」だと言う。これは新しくTwitterを初めた人が自分で考えなくても、Twitterが良いと考えたアカウントのリストをまとめてフォローすることを可能にするものだ。これによって新しいフォロワーに必ずしも大きな価値を示さなくても、大規模な成功を収めたアカウントが登場することになった。

「これは私の失敗です」とウィリアムズは言う。「これは本当の意味で興味に基づいたフォローではありませんし、自分でフォロワーを獲得してきた人とこうした人たちを比較することなりました。これは公平ではありません」

ウィリアムズは現在は別なコンテンツ会社MediumのCEOになっていて、ジャーナリズムの現状に関心を持っている。彼はメディア企業が有料コンテンツ事業に重点を置いていることには良い印象を持っていると言う。しかし彼自身はアマゾンのジェフ・ベゾスやセールスフォースのマーク・ベニオフのようにメディア業界に急いで投資することはないとしている。

だが、彼は質問を受けた時にメディア企業の買収を確かに考えていると答えている。「もちろんです」と彼は少し考えた後に答えた。「メディア企業の買収を考えない人がいるでしょうか?」

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