2018年11月7日水曜日

サンフランシスコで少女が先割れスプーンで襲われる


フォークほど危険ではないが、スプーンよりは危険なもの


MUNCHIES
Dave Minsky
Nov 7 2018

先割れスプーン(spork)を発明したのは一般にはサミュエル・W・フランシスだと信じられている。彼は1874にスプーンとフォークとナイフが一緒になったものの特許を取得している。それ以降も多くの似たような発明はあったものの、現在でもスプーンとフォークが一緒になったデザインのものが人気を保っている。

それから約一世紀半後、この不思議な形の食器はアメリカでは持ち帰り用の食器としてよく見られる。そして刑務所でも、囚人がプラスチックのナイフやフォークを武器にしてしまわないことを考慮して先割れスプーンが使われるケースが多い。しかし最近の出来事で先割れスプーンで人間を傷つけることが不可能ではないことが証明されてしまった。

NBC ベイエリアによると木曜日(11/1)の朝、18歳の少女が顔面に怪我を負って病院に運び込まれた。女性のグループに先割れスプーンによる攻撃を受けたのだという。

警察によれば、怪我をした少女はサンフランシスコの24時間営業のレストランで働いていて、午前3:50に少なくとも4人の女性のグループとの喧嘩に巻き込まれたのだという。喧嘩の最中この少女は女性たちに抑えつけられて顔面をプラスチックの先割れスプーンで切りつけられたが、逃げ出して通報した。

SFGate が伝えるところによれば、彼女の怪我は命にかかわるようなものではない。しかし、容疑者たち(警察は18歳から20歳の少女のグループと見ている)は金曜日(11/2)時点でまだ逮捕も特定もされていない。

この現場となったレストランは報道では特定されていないが MUNCHIES はミッション・ストリートにあるデニーズの店長にこの事件があったことを確認している。また、デニーズとサンフランシスコ警察にコメントを求めたが回答は得ていない。デニーズは次のような声明を発表している。「デニーズは今回の事件について地元の警察当局と全面的に協力しています。私たちの店員はすぐに警察に通報し警察もその後すぐに来てくれました」


先割れスプーンによる攻撃というのはアメリカでは極めて稀なことであるが、刑務所を含め散発的には起きているようだ。

オクラホマ州グレイディ郡刑務所の囚人オーランド・マルティネスは2017年6月に同僚の囚人を先割れスプーンで攻撃して訴追されている。マルチネスはこの件で「致命的な武器で襲撃した罪」に問われたと The Express-Star が伝えている。

そして2017年9月には、カリフォルニア州ハンボルト郡の地元紙 Times-Standard が当地の刑務所で囚人が別な囚人を尖らせて加工した先割れスプーンで襲い、スタンガンを使う騒ぎになったことを伝えている。

「口頭で攻撃を止めるようにフランシスコ・メンドーサに述べた後、保安係員が支給されているスタンガンを使用しました」と刑務所が同紙にコメントを寄せている。

2014年12月ウィスコンシン州メリルにあるリンカーン郡刑務所では32歳の女性の囚人が看守を先割れスプーンで刺そうとした上、他の3人の職員に唾を吐きかけたと WASU が伝えている。

2010年10月には32歳のジミー・ラザフォードがジョージア州のマディソン郡刑務所で職員を刺そうとした事件を Madison County Jornal が伝えている。この記事によれば、ラザフォードは先割れスプーンの柄の方を削って尖らせたものを持って職員を襲いかけたが静止されて引き下がり、後にこれを持っていることが問題になることを恐れて職員に渡そうとしたのだと述べている。

キューバのグアンタナモ海軍基地でも先割れスプーンによる攻撃事件が起こっている。2004年のクリスマスイブの日、職員がトレーを片付けたために食事を全部食べられなかったことに怒った収監者が先割れスプーンで職員を攻撃したことをワシントン・ポストが伝えている。


先割れスプーンは一見無害だが意外と悪意に使われるもののようである。

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