2018年6月14日木曜日

トランプ大統領がノーベル平和賞に推薦される


ノルウェーの2人の議員が北朝鮮の非核化の努力でトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦した。推薦されたのは今回が初めてではない。

 
Vox
Madeleine Ngo
Jun 13, 2018

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国家主席との首脳会談では北朝鮮の非核化について必ずしも明確な計画が示されたわけではないが、ノルウェーの2人の議員は大統領をノーベル平和賞の候補者としてノミネートした。

ノルウェー国営放送局NRKによれば、同国の右派政党に所属する国会議員、クリスチャン・チブリン=ヒアタとペル=ウィリー・アムンゼンは、北朝鮮の非核兵器化への努力によって、トランプを2019年のノーベル平和賞に推薦したという。

「未来の平和を確保するための取り組みが進行中です。壊れやすいプロセスかもしれませんが、もちろん私たちはこれが良い結果に行きつくように手伝えることをしなければなりません。私はトランプ大統領にノーベル平和賞を送ることによって明確な主張を伝えることができると信じています」とアムンゼンはNRKに語っている。

トランプと金正恩の共同声明では二国間で平和に向けて努力を続ける意志は示されたが、この声明が近い将来の完全な非核化に繋がるという具体的な根拠は乏しい。

5月18日に共和党の議員たちもノルウェー・ノーベル委員会に向けて平和賞にトランプをノミネートするよう書簡を送っている。過去に同賞にはアメリカの政治家として、2009年にバラク・オバマ大統領、2007年アル・ゴア副大統領、2002年ジミー・カーター大統領が受賞した歴史がある。


トランプのノミネートについての多少の驚き


平和賞は5つのノーベル賞のうちの1つで、「国家間の友好のために最大あるいは最善の仕事をした人」に授与される。ノミネート自体はどんな人でもされる可能性がある。

しかし、トランプが他の国の指導者たちとしばしば好戦的な言葉でやり取りし、アメリカの同盟国のいくつかを疎外していることはこの賞に相応しいものではない。この数ヶ月前の間だけでも混乱を起こしている。トランプはアメリカをイランの核合意から離脱させ、中国との貿易戦争で騒がせ、G7の会合後にはカナダのジャスティン・トルドー首相をツイッターで攻撃している。

トランプ-金正恩会談のほんの数ヶ月前には次のようにツイートしている。「金正恩は『核兵器のボタンはいつでも机の上に置かれている』と言ったらしいが、彼の資源不足、食糧不足の政権の中の誰かが彼に、私も核兵器のボタンを持っていることを伝えてくれないだろうか。それは彼のものよりもずっと大きくて強力だ、そして私のボタンは機能するのだ!」(このボタンについては、事実ではないことが明らかである)

そういうわけで、アメリカ大統領が北朝鮮の首脳と直接会って対話したことは記念碑的なことではあるが、彼はまだ実際にこの件について実質を何も示せてはいない。そして、今のところ彼の実績は、平和への建設的な取り組みというよりは、攻撃性と国際的な孤立の方に特徴づけられるだろう。

簡単に言えば、トランプに平和に関する賞を授与しようと動き始めるのはおそらく少々早すぎる。

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