2018年6月28日木曜日

Appleとサムスンが7年続いた特許訴訟で和解


サムスンがiPhoneをコピーしたとして長年争っていた


The Verge
Jacob Kastrenakes
Jun 27, 2018

Appleとサムスンはついに長かった特許訴訟を終わりにしようとしている。争点の中心はサムスンがiPhoneをコピーしたかどうかということだった。今日裁判所でルーシー・コー裁判官は2社が和解案で合意に至ったことを述べた。和解案の内容は公開されていない。

この特許訴訟は2011年に始まり、当初はAppleに有利な判決が出て10億ドルの受領が認められる結果になった。しかしそこでは終わらなかった。一連の上訴の繰り返しでこの紛争は最高裁に持ち込まれては戻されることになった。両社は特許の侵害を蒸し返して主張し続けていたが、最近ではサムスンがAppleに対して特許侵害でいくら払うのかが争点になっていた。

このケースでは、例えばタップでズームする、ホーム画面にアプリケーションが整列している、というようなスマートフォンの基本的なデザインと使い方の特許について改めて話題を呈することになった。裁判の中では具体的な特許の使用について検討されていたが、最終的にこの紛争はサムスンがスマートフォンの最初期にトップを取るために、Appleの製品をコピーしたかどうかについてが争点となった。陪審員は多くの手段に於いてそれがあったと認める決定を下した。

最も最近の評決ではサムスンのAppleへの支払いは5億3900万ドルまで下げられていた。サムスンは今月の初めにこれについて上訴していた。しかし、両社は再度法廷で争う前に合意に達することができたのだった。

Appleは和解案の内容についての説明はせず、5月に最後の判決が出た時の声明を繰り返した。

私たちはデザインの価値を深く信じており、私たちのチームはお客様に喜んでいただける革新的な製品を作り出すために不断の努力をしています。この裁判には常にお金以上のことが関わっています。AppleはiPhoneによってスマートフォンの革命に火をつけました、サムスンが私たちのデザインをコピーしたのは明白な事実です。Appleで働く多くの人たちの努力と革新を守り続けることは重要なことです。
私たちは陪審員の皆様に感謝し、サムスンが私たちの製品をコピーしたことに対し支払いをするべきであると評決したことを嬉しく思います。

サムスンはコメントを控えている。

長年続いてきたこの裁判が何故今終わりになろうとしているのか全体像ははっきりしていない。Appleの説明のように賠償金については既に殆ど問題になっておらず、実際に議論されていた金額はどちらの会社にとっても重大な影響のあるものではなかった。両社とも更に何年もこの裁判を続ける意志は既になく、象徴的な重要性しか持たなくなった紛争に終止符を打とうしているように見える。おそらく長年の間に(首脳陣の変化もあって)、やや不満な結果であっても受け入れる体制ができたということかもしれない。

Appleとサムスンは他にも重要な特許訴訟を抱えており、2014年に最初の判決が出ているが、昨年まで結審していなかった。このケースではAppleが勝利し、スライドしてアンロックすることの他、いくつかの特許違反で1億2000万ドルの支払いを受けている。この2社は国家を超えても特許で争っていたが2014年に法的措置を取り下げることで合意している。

これらの裁判が終了したことで、時に劇的で、しばしば極度に技術的で、永遠に続くように思えた巨大スマートフォンメーカー同士の闘いがついに公式に終わることになる。少なくとも次の訴訟が起きるまでは。

0 件のコメント:

コメントを投稿