2018年4月14日土曜日

Appleが社員に漏洩を戒めるメモが漏洩


情報漏洩した者が「今までにないペースで捕まえられている」と警告

 
Ars Technica
CYRUS FARIVAR
4/14/2018

Appleは最近情報漏えいを警告する長文のメモを社員に送付している。お察しのようにそのメモが漏洩している。

金曜日にブルームバーグ・ニュースが「内部ブログ」に投稿されたものの全文を公開している。この文章でAppleは「社員、請負業者、供給業者、が捕まえられていて、今までにないペースで捕まえられている」としている。

また、この投稿では「いくつかのケースでは」情報漏洩者が「ネットワークへの侵入や企業秘密の盗難で連邦犯罪になり、収監されるか多額の罰金刑に処されている」とし、2017年には「Appleは29人の情報漏洩者を捕らえ、そのうち12人が逮捕されている」と付け加えられている。

逮捕者が正確にどんな罪で起訴されたのかは明らかにされていない。

Appleや他のシリコンバレーの企業にとって情報漏洩は新しいものではないが、Appleでは昨今特に多くなっている。最近では、2018年の2月にAppleのiOSの中核であるiBootのソースコードがGitHubに投稿されている。昨年の9月にはiPhone Xのスペックが漏洩し、2012年の6月にはAT&Tの重役がApple関連の情報を投資家に漏らしていたことを認めている。Appleが独自プロセッサの採用を進めようとしていることや、macOSとiOSで相互運用できる方法を開発していることについてなど、多くの漏洩者からの情報がブルームバーグ・ニュースに現れているが、今回のメモも同様のようである。

2012年に本誌は匿名のApple社員たちに話を聞き、そのうちの1人は漏洩を完璧に防ぐことは実質的に負け戦を戦うことだと話している。

ある従業員は「秘密を守ることに利害関係のない人が生産段階で何千人も働いています」と話し、Appleが海外での生産を強化すれば情報漏洩も増えるだろうと付け加えた。「海外で生産をしていれば工業デザインを秘密にしておくことは更に難しくなるでしょう。我々はアメリカ国内で生産はしていないので、将来的に何かで人々を驚かせるようなことは難しくなると思います」

更に遡って2006に本誌はカリフォルニア州控訴裁判がAppleの情報を漏洩したウェブサイトに有利な判決を下した件をレポートしている。この裁判でAppleはカリフォルニアのジャーナリスト・シールド法によって情報提供者を明らかにさせることができなかった。

ArsTechnicaは今回の件についてAppleにコメントを求めたが、即座の反応は無かった。同じくカリフォルニア州北部地区米国弁護士事務所にもコメントを求めたが反応は得られていない。

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