2018年4月11日水曜日

世界一辛いトウガラシを食べた男性が「稲妻のような頭痛」を訴えて病院に駆け込む


世界一辛いトウガラシ「キャロライナ・リーパー」はハラペーニョの300倍の辛さで、辛さを示すスコヴィル値は240万を示す。


MUNCHIES
Ruby Lott-Lavigna
APR 10 2018

とてつもなく辛いトウガラシを喜んで口の中に入れようとする人がいるのは何故なのだろう。トウガラシを摂取することによる副作用には幻覚から強い痛み、命にかかわる心臓発作まで可能性がある。どのくらい悪いことなのか考えてみると、辛口コメディアン、リッキー・ジャーヴェイスの話を14秒以上聞いているの同じくらいか、あるいは、元カレの結婚式に呼ばれたけど、お母さんが忙しいというので犬を連れて行ったら「犬の出席は認められません」と言われて結局1人で出席することになった時と同じくらい悪いことに違いない。

何はともあれ、2016年、ある男性がトウガラシ好きが講じて酷い目にあっている。トウガラシ食べ競争に参加したところ、病院に駆け込むことになったのだ。今週その37歳の男性の医療記録が公開された。彼は世界一辛いトウガラシ「キャロライナ・リーパー」を食べた後で「稲妻のような頭痛」を経験したという。

ガーディアンが伝えるところによると、男性は競技会でトウガラシを食べた直後、吐き気を催し首と頭に非常に強い痛みを感じたという。その競技会から数日間数回に渡り数秒間の稲妻のような極度の頭痛を経験し、ニューヨーク州のバセットメディカルセンター病院の緊急外来に駆け込んだ。この記録には彼がトウガラシをスプーンで食べたのか、自ら刻んで食べたのか、物凄く大きなスプーで食べたのかは述べられていない。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルの報告によれば、CTスキャンによる検査で脳内の動脈にトウガラシを摂取したことが原因と見られる狭窄が発見された。結局彼は可逆性脳血管攣縮症候群(Reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS)と診断された。これは脳に血液を供給する血管が突然収縮することよって生じる稀な症状である。

このマゾ気質な男性が好んで食べたキャロライナ・リーパーはサウスカロライナ州のロックヒルで最初に栽培され、2013年にはギネス・ワールド・レコーズによって世界一辛いトウガラシに輝いている。このトウガラシは辛さを計る単位であるスコヴィル値は240万を記録し、この数字は最も辛いハラペーニョの300倍に相当する。

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