2018年4月13日金曜日

左右の鼻の穴は交替で機能している


片方の鼻の穴だけで呼吸をしているように感じるのは自然なこと


Science Alert
JOSH HRALA
11 APR 2018

病気にならないと滅多に気づくことはありませんが、鼻の穴は常に片方が強く呼吸しています。時々左右を切り替えていて、片方の鼻の穴が「ワーク・モード」になっているのです。何故そうなるのでしょう?

このプロセスは自律神経系と呼ばれるものによって自動的に行われています。自律神経系は消化や心拍といった体が自律的に行う多くのものを司っています。この自律神経系が「鼻周期」を管理しているので、鼻の穴は効果的に動作しているのです。

アメリカ国立医学図書館によれば、鼻周期の変更が起こるのは1日に数回であるといいます。そして、そのことは鼻が普段より詰まっている時に以外には滅多に気づくことはありません。

片方の鼻の穴を開いてもう片方を閉じるために、男性が勃起するのと同様に血液で組織を膨張させます、もちろん鼻の中のです。

「だいたい3〜6時間毎にもう一方の鼻の穴に切り替えるために、血流が増加して片方の鼻の穴を詰まらせるのです。寝た体制の時にも詰まりが大きくなり、頭を横にしていると特に片方の詰まりが顕著になります」とCNNが伝えています。

この鼻周期はにおいの感覚を研ぎ澄ますのを助けると考えられています。メンタルフロスが伝えるところによると、匂いには空気が鼻を速く通り抜けた方がよく感じられるものと、空気が鼻をゆっくり通り抜けて時間がかかった方がよく捉えられるものがあるのだと言います。

鼻の穴の片方が広く開いていて、もう片方がやや閉じ気味になっていると、両方の性質の匂いを捉えることができるというわけです。

この鼻周期には鼻の穴に休憩を与えてる意味もあります。大量の乾いた空気が流れ続けると鼻孔を乾かし、外部の混入物質から体を守る鼻毛を痛めてしまう可能性があります。

病気になった時には、この鼻周期の過程はより煩わしいものになります。実質的に「オフ」になっている方の鼻の穴が詰まりやすくなるためです。この詰まった感覚は風邪をひくと強調されることになります。

というわけで、これからは片方の鼻の穴だけで呼吸をしているように感じた場合は、それは自然なことで、自律神経系が機能していて、匂いも適切に感じられるし、大量の汚れた空気によって鼻が乾くこともないのだ、ということを思い出して下さい。

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