2018年4月27日金曜日

AppleがAirPort(AirMac)の販売を終了


世界中どこでもWiFiでいっぱいなので必要なくなった


Engadget
Jon Fingas
4/26/2018

AppleがWiFiルーター市場から撤退するという長い間の噂が本当になった。同社は公式にAirPort(AirMac)とTime Capsuleベースステーションの発売を終了しようとしている。Appleの広報はEngadgetに対し、 同社は製品のハードウェア及びソフトウェアのサポート(脆弱性対策やバグの修正など)は継続するが、機器そのものは「在庫がなくなり次第」購入できなくなる。Appleはおそらく数週間以内には、何を買えば良いのか迷うことになる同社の顧客に対して手助けする案内を掲載するだろう。

AppleはAirPortの販売を終了する理由について明確な説明はしていないが、理由は想像に難くない。WiFIはもはや日常品となっている。Appleが1999年に最初にAirPortをを発売した時、ワイヤレスネットワークは贅沢品だった。それから約20年の間に目覚ましく状況は変化した。WiFiルーターは多くのインターネットサービスプロバイダが配るモデムに組み込まれるのが普通になり、低価格のものでも性能的に殆どのユーザーが満足できるものになっている。一方でハイエンドを求めるユーザーにとっても超高速なものも、メッシュ状に広範囲をカバーするものも選択肢は山のようにある。この状況ではソフトウェアがシンプルに出来ていることを評価する以外にAirPortを買う理由は思い当たらない。

今回の件でAppleはルーター市場に戻ってくることはないとは言っていない。Appleの広報がEngadgetに語ったところによれば、同社は市場に意味のある貢献ができることがあればWiFiルーターについて再検討するかもしれないとしている。しかしもちろん保証されるような話ではない。HomePodのようなスピーカーに接続するような時代に、わざわざApple製のルーターは必要ないだろう。

Appleがこの次に何をするかは別にして、この決定はファンにとっては複雑なものかもしれない。Apple製のルーターは既に必要不可欠なものではないし、値段的に競争力を失っている(199ドル払うなら、より高速でモデムと一体型のものが買えるだろう)。しかし、Apple自身が作り出すのに貢献した市場から撤退することは寂しいことでもある。多くのユーザーがAirPortを買ってAppleのエコシステムに組み込まれてきた(デザインが宇宙人の宇宙船みたいなものじゃないのも理由かもしれない)、その選択肢がなくなってしまうことになる。

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