2018年10月9日火曜日

初の電動ベスパの価格は7,000ドル以上


この冬にヨーロッパで発売開始


The Verge
Sean O'Kane
Oct 8, 2018

発表から2年を経てベスパによる初の完全電動スクーターが欧州で発売される。ベスパの親会社である、ピアッジオはついに価格を、6,390ユーロ、ドルにして7,300ドル以上(約83万円)と発表した。これは最も安価なガソリン駆動のベスパの2倍近い価格になる。ヨーロッパではすでに予約の受付が開始されており、出荷は年末とされている。欧州以外、アメリカやアジアでは2019年まで待たなければならない。


このベスパ・エレットリカは標準的な家庭用コンセントによる4時間の充電で62マイルの走行が可能で、バッテリーパックは10年の耐用年数があるとされている。最大出力は4kW、5.2hpで、この数字はほぼ50ccのスクーターと同じだ(航続距離はガソリン駆動仕様の3分の1程度)。また、このベスパには4.3インチのTFTカラーディスプレイがハンドルバーの中央に搭載されている。

昨年のミラノ・モーターサイクルショーで少しだけ情報を公開されたハイブリッド仕様のエレットリカX(Elettrica X)については、今回ピアッジオは価格も新しい情報も公開しなかった。エレットリカXはほぼ全電動のエレットリカと同じだが、小型のエンジンを搭載していて航続距離が124マイルまで延長されると言われる。こちらについての情報は1ヶ月後に開催される2018年のミラノ・モーターサイクルショーで更に情報が公開されることが期待される。

電動のベスパは2016年に発表された時よりも、スクーター市場で稀な存在になっている印象がある。しかし、ピアッジオが時間をかけている間に、スタートアップ企業のものも既存のメーカー製のものも含めて数多くの電動スクーターが路上に登場している。中国のスタートアップ企業 Niu (電動自動車会社の NIO とは別企業)は中国で電動スクーターを市場展開している。台湾最大の二輪車メーカーであるキムコは、今年ついに交換可能なバッテリーパックを使って電動スクーター市場に参入し、ヤマハとホンダは電動スクーターの開発で提携している。また、2015年のCESで話題になった台湾の Gogoro はアジアやヨーロッパの多くの国で電動スクーターの販売とシェアユースを展開している。

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