2018年9月26日水曜日

Instagram の共同設立者が Facebook を離れる


ザッカーバーグの干渉の増加が原因と言われている


The Verge
Nick Statt
Sep 24, 2018

インスタグラムの共同設立者ケヴィン・シストロムとマイク・クリーガーが今日同社を離れた。このニュースは最初にニューヨーク・タイムズが報じ、シストロムがブログでこの件を認めている。ブルームバーグに関係者が語ったところによると、フェイスブックは将来的にインスタグラムに依存を強めようとしており、シストロムとクリーガーはフェイスブックの CEO マーク・ザッカーバーグの干渉が強まっていることに苛立っていたという。

「私たちは再び好奇心と創造性の冒険に出るために少し休みを取とうと考えています」とシストロムはブログに書いている。「新しいものを作り出すために原点に戻る必要があります。私たちを奮い立たせるものを理解して、それを世界が望むものと一致させる必要があるのです。私たちはそれをしようとしています」

インスタグラムは世界中に10億人以上のユーザーを持ち、マーク・ザッカーバーグが10億ドルで買収したが、それ以上の価値があるとされフェイスブックで最も成功した買収とされている。2012年以降のインスタグラムの成功は主にシストロムとクリーガーによる構想の成果であり、2人はフェイスブックのリソースを戦略的に活用しスナップチャットとも積極的に競争を行った。「マイクと私は、インスタグラムでの8年間、フェイスブックのチームとしての6年間に本当に感謝しています」とシストロムは書いている。「私たちは13人から出発しましたが、今では世界中のオフィスに1000人を超える人々を抱えるまでに成長し、10億の人々のコミュニティに愛されて使われるものを作り上げました」

「ケヴィンとマイクは並外れた製品開発のリーダーであり、インスタグラムは彼ら2人の創造性を反映したものです」とマーク・ザッカーバーグは声明で述べている。「私は6年間彼らと共に働くことで多くのことを学び、その時間を楽しんできました。彼らの幸運を祈ると共に、2人が今後何を作り出すのか楽しみにしています」

今回、シストロムとクリーガーが離脱したことは、フェイスブックは選挙妨害やフェイクニュースなどでもはや社会や民主主義にとって健全なものではないと考えられている危うさが進行している中で、その危機管理に影響を与える可能性がある。インスタグラムは10代のユーザーとフェイスブックがプライバシーに懸念があり、デジタルライフへの大きく影響することに幻滅した人々にとってその代わりとして急速に成功したという背景がある。シストロムとクリーガーの舵取り無しでは、インスタグラムはフェイスブックの影響力から独立を保って成長を続けることは難しくなるかもしれない。

シストロムとクリーガーは共同設立者として成功しフェイスブックに大金で会社を買収され、その後に同社を離れたという意味では2組目の例ということになる。今年の初め、WhatApp の共同設立者の1人である、ジャン・クームがユーザーのプライバシーとデータ共有に同意できずにフェイスブックを離れている。もう1人の共同設立者であるブライアン・アクトンは2017年の9月にフェイスブックを離れており、彼はツイッターでの言動や、暗号化されたメッセージアプリであるシグナルへ投資することでフェイスブックを直接的に批判している。シストロムとクリーガーもフェイスブックに対してクームとアクトンと同様の不満を抱えている可能性はあるが、これまでの所少なくとも公にはしていない。

「私たちは管理者から10億のユーザーのうちの2人になるわけですが、インスタグラムとフェイスブックの未来に期待し続けています」とシストロムは記している。「私たちはこの革新的で並外れた会社が次に何をするのか見るのを楽しみにしています」

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