2018年9月20日木曜日

司法省の調査に直面するイーロン・マスク


証券取引委員会(SEC)は既に進めている捜査に重ねて捜査を実施する。


Vox
Emily Stewart
Sep 19, 2018

テスラを非公開企業にするかもしれないというイーロン・マスクのツイートの後遺症がまだ続いている。現在司法省がその件を調査している。

火曜日にテスラは、テスラを非公開企業にして資金調達することを考えているという8月7日のマスクのツイートについての資料を司法省から要求されていることを認めた。火曜日のブルームバーグによる最初の報道によるとテスラは連邦政府による犯罪捜査に直面することになる可能性があるという。

テスラは声明の中で、司法省の捜査に関して、資料の「任意の要求」について協力していると述べて、「召喚状、証言の要請、その他の正式な手続き」は何も受けていないとしている。

「私たちは今回の件について情報を集める司法省の意志を尊重しており、集めた情報を彼らが確認すれば、この問題はすぐに解決されるものだと信じています」と同社は述べている。

証券取引委員会も同様にマスクのツイートに関する捜査を開始している。これは、既に進められていると伝えられるモデル3生産に関わる発表でミスリードがあった可能性についてのテスラに対する調査に重ねて行われる。ブルームバーグによれば、司法省はこの問題に精通している2人の人物を招聘し、マスクの非公開化宣言に関する調査を証券取引委員会と協力して進めているという。

これらのことは全て、420ドルでテスラを非公開化するために「資金を確保した」という8月のマスクのツイートによって始まった。この取引では同社の価値は700億ドルとなり史上最高額の企業買収になる可能性があった。このツイートは、この計画について実際にどの程度根回しができているのか明確では無かったために驚きを持って受け取られた。そして、企業やその経営者が、企業にとって意味がある可能性がある誤った情報を株主に与えることは違法となる。



マスクとテスラはブログ記事を投稿してこの非公開化のツイートの背景にある思考プロセスについて説明を試みたが、結局は2週間後にマスクはテスラを公開企業のままとすると話すことになった。そのことで、最初の彼の宣言が調査から逃れることにはならなかった。


マスクの気まぐれな行動はテスラの投資家たちに高くついた


火曜日に司法省が捜査に乗り出したことが報じられると、テスラの株価は7%程度下落した。マスクの驚きの非公開化のツイートの日、テスラの株価は379.57ドルだったが、その日の終りには284.96ドルとなり約25%下落したのだった。

この電気自動車会社を公開企業として保とうとしたかどうかは別としても、マスクの行動はますます問題があるものになっている。彼はタイの洞窟の救助隊の1人だったダイバーを小児性愛者だと非難し続けていて、そのバーノン・アンズワースはマスクを名誉毀損で訴えた。今月始め、コメディアンのジョー・ローガンのポッドキャストに出演したマスクはマリファナを吸っていて話題になった。

正確にはそれで世界の終わりが来るわけではないが(アメリカでは5500万人がマリファナを使うとされる)、取締役会のメンバーにはマスクの薬物利用を懸念している人もいることが伝えられている。マスクは先月にニューヨーク・タイムズから受けた広範囲に渡る内容のインタビューで、彼の働き過ぎのことや睡眠薬の服用について話している。公開されたものによれば、彼は話すときに「笑ったり泣いたりを繰り返して」いたという。

テスラの2人の重役、最高会計責任者のデイブ・モートンと人事責任者のギャビー・トレダノは揃って今月同社を離れたと伝えられている。モートンはテスラに1ヶ月しか在籍していなかった。

最近の出来事がマスクにとって悪いニュースばかりだったわけではない。彼の会社スペースXは日本の億万長者、前澤友作を月旅行に送り込む計画であることを発表した。しかし、イーロン・マスクの振る舞いは一貫して彼のこれまでの成功を覆しているように見える。そして、司法省の捜査によって明らかにされるまで、彼の問題が遠ざかることはない。

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