2018年9月25日火曜日

Facebook のモデレーターが精神障害で訴えを起こす


精神的な脅威に対する取扱が十分でないという


Engadget
Jon Fingas
9, 24, 2018

Facebook の内容を評価するモデレーターというのは簡単な仕事ではない。暴力や性的虐待のようなものも含め、人類がする最低の投稿を頻繁に見ることになる。Facebook はモデレーターに対しての支援にリソースを割いているが、少なくとも1人の元モデレーターがそれが十分ではないと思ったようだ。Facebook の仕事を請け負っていたセリーナ・スコラは Facebook がモデレーターを守る「義務を放置した」として訴えを起こした。彼女は過酷な映像を見ていたことで精神的なトラウマを抱えているという。スコラの弁護士であるコーリー・ネルソンは、Facebook は職場の安全を顧みず、見たもので恒久的な傷を受ける請負業者を使い捨てにしていると話している。

Facebook は Engadget の取材に対してこの訴訟を精査しているとしている。モデレーターに対しては「徹底して真剣に」支援をしていて、請負業者に対しても社内で心理的健全性についての支援を行っていることを述べている。

この訴えでは Facebook の数十億人のユーザーの投稿の中から一部の警察案件になるようなものが強調されている。ポリシーに違反している投稿を素早く取り下げるためには何千人ものものモデレーターが必要であり、その審査に耐える人々が存在することになる。Facebook はコンテンツ管理の有効性と担当者の精神衛生についてバランスを取らなければならないが、今回の訴訟は必ずしもそのバランスが上手く取れていなかった可能性を示唆している。Facebook のコメントは以下。

私たちは今回の訴えについて精査しているところです。この仕事が常に困難なものであることは認識しています。それ故に私たちはコンテンツを評価するモデレーターに対して、訓練に於いても、彼らが受ける報酬についても、Facebook のコンテンツを管理する全ての人々について精神衛生に関する支援を徹底して真剣に行っています。Facebook の社員は固より、コンテンツを審査するパートナー企業の方々についても心理的なサポートを提供しています。私たちの大規模な施設の殆どで、現場でのカウンセリング(今回の原告の方も利用することが可能でした)を提供していますし、健全性を確保するためのリラクゼーション施設なども整えられています。

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