Here's How Old You Can Be And Still Master a Foreign Language, According to Science https://t.co/lm5V36a2rN— ScienceAlert (@ScienceAlert) May 6, 2018
諦めるのはまだ早い!
ScienceAlert
DAVID NIELD
6 MAY 2018
新しい研究によると、人生で私たちが新しいものを習得するための時間は考えていたよりもたくさんあるかもしれない。少なくとも新しい言語を学ぶことに関してはそのようだ。
子供たちが大人よりも簡単に言葉を話せるようになることは、バイリンガルの家庭をで育った子供を見れば明らかなことだが、この言語の窓はいったいいつまで開かれているのだろう?言語を流暢に話せるまで吸収できるのは何歳までなのだろうか?
ある研究者グループの新しい研究では、新しい言語の文法を高度に使いこなすことを学ぶには17歳か18歳までが限度であるとされる。これは考えられているよりもかなり高い年齢であると言える。
しかし、ネイティブスピーカーのように喋れるようになりたいなら、できるだけ若いうちに始める必要がある。
「もしネイティブスピーカー並の英語の文法の知識を習得したいなら、10歳くらいまでに始めるべきでしょう」と研究チームの1人で、MITでこの研究を行った心理学者のジョシュア・ハーツホーンは語る。
「私たちは、ある言語を生まれた時から学び始めている人と、10歳から始めたの人との間に主な違いを見出すことはできませんでした。しかし、それより遅くなると違いが見られるようになります」
この結論を得るために、研究者たちは約67万人に文法クイズをやってもらい、その結果を調査した。このクイズを多くの人にやってもらうために、ソーシャルメディアで拡散し、またクイズそのものも出来る限り楽しんでできるものにしたという。
この調査によって、文法の間違いと同時に英語の方言の存在が強調されることになった。例えばカナダでは「I'm done dinner」という文章が通じるが、他の英語話者にはそうではない。
このクイズは最後に回答者のネイティブな言語と方言の推測を試みるように作られていて、そのことがこのクイズが広く拡散される助けになった。
「それから数週間はウェブサイトの保守に追われました、もの凄い量のアクセスがあって破綻寸前だったのです」とハーツホーンは話している。「この調査に使ったクイズが如何に楽しくできているかわかりました」
参加者は、他の多少の情報と共に、現在の年齢と英語を学び始めた年齢を尋ねられる。
参加者のうち246,497人が英語しか話さずに育った人々で、それ以外は二ヶ国語以上を知っている人たちだった。全参加者で知っている言語は38ヶ国語にも及んだ。
これらのデータはコンピューターで分類され、新しい言語の微妙な文法を学び取る能力が衰え始めるのは17歳か18歳が境目であるということを明らかにした。
明らかになっていないのは、何故この衰えが起きるのかというところだ。研究チームによれば、生物学的、社会的、文化的な変化によるものの可能性があるという。別な言い方をすれば、脳の中に内在する何かか、生活環境において変化する何かが原因となっている可能性があるということだ。
更なる解答を得るために、研究チームは他の科学者にもこのデータを公開した。彼らからも、人間は大人になっても優れた学習者であるが、少なくともこのデータからは、10代を過ぎてから学び始めた場合にはネイティブスピーカーの流暢さを示すことはないという指摘がされた。
しかしながら、この研究にはいくつかの制限が存在することを頭に入れておくべきだろう。例えば、このクイズは文法技術についてのみのデータを収集している。他の専門家たちは必ずしもこの研究の結論に納得していない。
「早く学習を始めなければネイティブスピーカーのような技量までは到達しない、という結論には疑問があります」と、英国ヨーク大学の言語学の教授で、この研究には関係していないマリリン・ヴィマン教授がBBCに話している。
「私はこのような決定的な年齢というのは存在しないのだと思います。10代を過ぎて伸び悩むようになることが多いというだけで全ての人がそうではありません」
最終的にネイティブスピーカーになれる可能性が無かったとしても、第二の言語を学ぶことは脳に対する幾多もの利益に関係している。2014年の研究では、別な言語を学ぶことは年齢に関係なく脳を効率的にするということが明らかにされている。
そして2016年に99人の被験者を対象にして実施された調査では、複数言語を理解する人の脳は注意と集中をより上手く管理することができるとされている。加えて文化的、社会的な利点もあり、言語を学ぶことは何歳の人にとっても絶対的に勧める価値があるものである。
今回の新しい調査を実施したチームは最終的に、時間の経過と共に私たちの学ぶ能力がどのように発達するのかを明らかにしたいとしている。
「これまでは、重要な期間がどのくらい続くのかという疑問に答えるためのデータを全て収集することは非常に難しかったのです」と、この調査を実施したチームの1人であり、MITのジョシュ・テネンバウムは話している。
「今回は科学界では稀な機会で、多くの賢明な人たちが考え書いてきた古典的な質問を使った取り組みができました。そこに新しい視点を加えて、おそらく他の人たちが見えていなかったものを見ることができたと思います」
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