2018年12月28日金曜日

歩道を走行する車が象徴する日本の高齢者運転問題


ソーシャルメディアの笑いのネタから考える、何らかの認知症を抱えた上で運転免許を保持している人が57,000人いる事実


The Guardian
Justin McCurry
Fri 28 Dec 2018

高齢の女性が歩道を車で走行する動画が日本で話題になっている。幸い事故には繋がらなかったが、この動画は高齢の運転者が関係した自動車事故の増加を防ぐことに苦労しているこの国の現状を象徴している。

この動画は木曜日にTwitterに投稿され、680万回再生され、213,000の「良いね」がつけられている。宮崎県延岡市の幅が広めの歩道を女性が運転する明るい銀色のハッチバックが走行している。



この車を男性2人が乗った車が追い越し、そのうちの1人が撮影していた。彼らはこの車の様子に驚いて信じられないといった感じで、この高齢の女性の運転手が危険なことをしていると自分では気づいていないことを笑っていた。

ライブドアニュースではこの女性は60代から70代で、近所のスーパーマーケットから出てきた時に誤って歩道に乗ったのだろうと推測している。

この動画に関するオンライン上のコメントはこの状況を面白がったものが殆どだったが、40km/h程度で歩道の上を走行し、同年代の女性も同乗しているように見えるこの車に対して、撮影していた彼らが警告を発しようとしていないことについて批判する声も出ていた。

また、こうしたことが起こるのは、日本の田舎では列車やバスのサービスが行き届いておらず、高齢者も車を運転せざるを得ない状況があることを指摘している人もいた。「高齢者は運転免許を返上するようによく言われますが、田舎では車なしでは生活することができないのです」

このコメントは、認知症の症状が出ている人も含めた高齢の運転者が関係した交通事故の増加する中で、警察が高齢者に対し運転免許を返上するよう説得を進めていることを参照したものだ。

そうした事故の殆どは運転手がアクセルとブレーキを踏み間違えたものか、高速道路のインターチェンジから間違った道路に入ってしまうというものが関係している。

2018年の警察発表によれば昨年の3月の終わりから12ヶ月間に免許を更新した75歳以上の人のうち約57,000人が認知症の兆候を見せていたという。2017年に改定された道路交通法の下では、そうした疑いのある人は免許の更新にあたり医師の診断を受ける必要がある。

昨年、日本の交通死亡事故は記録的に少なかったが、警察は高齢者が関係した事故の増加に懸念を抱いている。更に、日本はこれから高齢者の人口が更に増えることになっている。

厚生労働省の発表によると日本人のうち460万人以上の人々が何らかの認知症を抱えて生活している。この数字は2025年までに730万人に達すると予想されており、これは65歳以上の人々の5人に1人が該当するということになる。

ジャパン・タイムズによると、2017年には253,937人の高齢者が自主的に運転免許を返上している。

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