2019年5月6日月曜日

マイクロソフト・ソリティアがビデオゲームの殿堂入り


出来てから数十年になる古典ゲームが、Doom、テトリス、ポケモン、ゼルダの伝説などに加わる。


The Verge
James Vincent
May 6, 2019

ビデオゲームの殿堂(World Video Game Hall of Fame)入りを選ぶ時、審査員は多くの尺度を考えることになる。そのゲームは広く知られていて、記憶されているか?数年間にわたって人気を継続していたか?ビデオゲームの枠にとどまらず、社会一般に影響を及ぼしたか?

マイクロソフト・ソリティアは1990年からWindowsに組み込まれていたもので、ビデオゲームの文化の中では控えめなものと見られているかもしれないが、実のところ楽に審査基準を超えるものだろう。そして、今月、正式にビデオゲームの殿堂として、Doom、テトリス、ワールド・オブ・ウォークラフト、ヘイロー:コンバット・エボルブなどに加わることになった。

ビデオゲームの殿堂は比較的新しい組織で、2015年に教育機構であるThe Strongの管理下で結成された。公式な拠点はニューヨーク州のロチェスターにある「ストロング国立遊び博物館」であり、毎年いくつかの殿堂入りを選定している。

ソリティアは長期間親しまれたビデオゲームだが、Windowsに組み込まれていたのは別な目的があった。オペレーティング・システムの開発者たちは、ユーザーに例えばマウスやドラッグ・アンド・ドロップの使用方法といったコンピューターとしての新しいコンセプトを紹介する上で親しみやすいゲームを利用することが完璧な方法だと考えていた。ソリティアで遊ぶことでユーザーはトランプの技術以上のものを磨くことができて一挙両得だったのだ。

ソリティアが最初にバンドルされたのはWindows 3.0で、それからWindows 8.1まで全てのバージョンに付属していた。その後、OSの基礎レベルからは削除されたが、Windows 10で再び戻ってきた。マイクロソフトはソリティアについて、マインスイーパーやハーツと共に依然として「熱心な支持者」がいることを認めている。

世界で最も使われているPC用OSに統合されていたことによって、地味ながらソリティアは10億以上のデバイスにインストールされてきたことになり、全時代の中で最も人気のあったビデオゲームの1つということになる。「マイクロソフト・ソリティアは、あらゆる種類の人々を惹き付けるゲームという広大な市場が存在することを明らかにし、カジュアルゲーム市場が成長する道を開いたのです」と機構が公式声明で述べている。

ブログの投稿でマイクロソフトのカジュアルゲーム部門のスタジオマネージャーであるポール・イエンセンは、マイクロソフト・ソリティアの殿堂入りは歴史的出来事だと書いている。「このゲームは65の言語に対応し、南極大陸を含む世界中の200以上の市場で遊ばれています。私たちはこのような幅広い人気を得たゲームと共に働く機会を得ていることを真摯に光栄に思います」

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