YouTube CEO Susan Wojcicki: The Code Conference interview (transcript) https://t.co/CB3fNetuJs— Recode (@Recode) June 11, 2019
YouTube にとって最も多忙な年の、最も多忙な一週間を過ごしたウォジスキに Recode のピーター・カフカが「Code Conference」の壇上で話を聞いた。
Recode
Eric Johnson
Jun 11, 2019
「今年、そして特に今週は不運なものでした」とYouTubeのCEOであるスーザン・ウォジスキは話している。「みんなを困惑させてしまったので、正しいことをしようと懸命に努力しています」
ウォジスキは2019年の「Code Conference」の壇上でRecodeのピーター・カフカと話し、保守系コメンテーター、スティーブン・クラウダーとVoxのジャーナリストカルロス・マザとの諍いについての、YouTubeによるずさんな解決策を振り返り、YouTubeは正しい判断を下したが、意図せず「LGBTQコミュニティを傷つけてしまった」と話した。より一般的な話として、彼女はプラットフォームとしてのYouTubeにとって、物議を醸す動画については公開される前ではなく公開された後に調査する姿勢を続ける方が良いと話している。
このインタビューは動画でも見ることができる(当然YouTubeで)、あるいはRecode Mediaポッドキャストで聞くこともできる。
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ピーター・カフカ:次のゲストにはたくさん聞くことがあるので、ここで時間をとっているわけにはいきません。この方をお呼びすることができて嬉しく思います。YouTubeのCEOスーザン・ウォジスキさんです。こんにちは、スーザン。あなたの登場には中々良いヒッピホップを合わせてくれましたね。
スーザン・ウォジスキ:ありがとうございます。
来てくれてありがとうございます。
こちらこそ、呼んでくれてありがとう。
ここで会話ができて大変嬉しいです。こうしてみんなの前の壇上で、録画した上でということも嬉しく思っています。素晴らしいことです。それでは始めましょう。先週は多くのニュースがありましたが、そのうちいくつかにはあなたも関係しておられましたし、私が働くメディア、vox.comも関係していました。ポリシー変更もありましたが、全てのことがほぼ同時に起こったように思います。起こったことを振り返ってみて、それらは並行して起こったことでしょうか、それとも関連していたのでしょうか?
もちろんです。まず、最初にお礼を申し上げたいと思います。先週は多くことが起こりました。この場でそのことについて話すことができるのは素晴らしいことです。ですが、話しを始めるには気が進まないところもあります、私たちの判断がLGBTQコミュニティを著しく傷つけてしまったことがわかっているからです。それは私たちが意図したことではありません。
話が見えていない人のために内容を説明した方が良いですかね?どんな決断だったのでしょう?
はい、そうですね… その話に入ろうと思いますが、まず最初に私たちが意図したことではないことを申し上げておくことが重要だと考えました。私は本当に残念に思っています。それでも私たちがその判断をしたことについて説明したいと思っていますし、私たちが立ち上げに向けて進めているものについてもお話したいと思います。
実際のところ、2つの異なったことが同時に起こりました。最初の1つについてお話しますと、私たちはヘイトスピーチに関して極めて重要な変更を行いました。これについては数ヶ月間検討を進めてきて、先週の水曜日に公開したのです。
ここ数年すすめているポリシー変更の一環ですね。
そうですね、私たちはYouTubeの様々なポリシーについて変更を加えています。過去12ヶ月のうちに30は変更を行っています。そして先週はヘイトスピーチへの対応について変更を行ったのです。そのために何ヶ月もの間、数百人で努力をしてきた結果です。このポリシー変更は特別な意味を持つものですし、重要なものでした。
今回のことは2つの主要な変更が軸になっています。そのうちの1つは、ある種の人種、宗教、性別、団体、集団が、何らかの方法で優れていることを主張する動画が存在し、それが差別や排除を正当化するのに利用されている場合、私たちのプラットフォーム上ではもはやその動画は許可されないということを可能にするものです。同様に、ある種の宗教や人種について劣等生を主張して、他のグループを劣っているものとして、それを差別を正当化するために利用している場合についてもです。これが私たちが行った変更でした。例えば、「人種Xは人種Yよりも優れている。故にYは分離されるべきである」というようなものです。
「これは許可されるべきではない」というルールを作らなければいけなかったことが奇妙ではありませんか?これは既存のルールではカバーできなかったということでしょうか?「見て、これが受け入れられないんだよ」とコミュニティに伝える必要があったということでしょうか?
はい、実際にこうしたことはたくさんあるのです… 当然ながら、私たちはグローバル企業です。欧州各国を見ていけば、中には非常に強力なヘイトスピーチ対策の法律を持っているところがあります。そのため、そうした国では多くのコンテンツが不許可にされていたわけですが、実際アメリカを含む多くの国では許可されていました。ですから、私たちが数年前に実質的に行っていたのは機能的な制限をすることでした。推奨ビデオには含めない、収益化されないようにするというようなことです。そのコンテンツが攻撃的で問題があると判断する手前に、いくらか中間的な余地があったということです。そして、その機能的な制限を行った場合に、そうしたコンテンツの再生回数を80%減らすことができました。それで私たちはそれが効果的であることがわかり、もう一歩先に進めたいと考えていました。それを水曜日に実行したのです。
それとは別に保護対象の集団をいくつか追加しました。これは非常に重要なことです。YouTubeはインドで重要な存在になっているので、私たちはカースト制度を保護対象に追加しました。さらに、実証済みの暴力行為の被害者も加えています。例えば、ホロコーストは存在しなかったとか、サンディフック小学校銃乱射事件は起こっていないんだとか、そうしたものもYouTubeのポリシー違反になります。これが水曜日に起こったことです、これを私たちは水曜日から始めたのです。
この影響を受けたサイトは何千もありました。繰り返しますが、これは私たちがずっと取り組んできたものです。
既に始まっているわけですね。
既に始まっています。私たちはこうしたことが進んでいるヨーロッパでまず説明会を始めました。そしてご存知の通り、列車は駅を離れて動き出したのです。そして、その時… 金曜日にあるビデオがありました。私たちはカルロス・マザ氏からの訴えを耳にしました。彼は動画を編集してTwitterにアップロードしました…
彼はvox.comで働いています。
そうですvox.comの方ですね。その動画はスティーブン・クラウダーが運営するチャンネルの様々なビデオから取り出して纏めたものでした、それで良いですよね?そして私たちに働きかけてきたわけです。こうしたビデオはハラスメントであると。
「彼は私を直接中傷しています。彼のフォロワーもYouTubeの外で私を攻撃してきます」と言っていました。
そうです。彼は私たちに関連したハラスメントが存在すると訴えていたので、私たちはそれを見ることになりました。ご存知のように、私たちは「私たちは見ています」と返答しました。おわかりのようにスティーブン・クラウダーは多くの動画をアップロードしているので、その中から纏められた動画の様々な部分がどこから来ていて、ビデオの文脈の中でどう見えるのかを実際に理解するには時間がかかりました。
「ここにビデオがあって、それは規定違反である。取り下げるかそのままにするのか。」と誰かが言ってくる時はいつでもそうですが、前後の文脈が重要なので実際にそのビデオを見なければならない、ということを私は学んでいます。なので、私たちは非常に多くのビデオを見ることになりました。そして、最終的に私たちはこれはハラスメントに関する私たちのポリシーに違反していないと判断したのです。
では、それは個人的にあなたが自分で見たのですか?Voxは比較的大きなサイトで、大きな製作者です。あなた自身が直接関わったということでしょうか?
私たちに重要な決断を迫られた場合はいつでも私自身が関与しています、私自身それを見たいので。
なのでビデオを見たわけですね。
私たちには非常に多くの審査官がいます。彼らが審査を行います。繰り返しますが、スティーブン・クラウダーは非常に多くの様々なビデオを投稿しています。彼は長い間ユーチューバーをやっていますので。
今回のケースではあなたは個人的に関わったのですか?ビデオをご覧になった?
そうです、見ました。私はビデオを見ましたし、分析と報告にも目を通しました。とにかくたくさんのビデオがあるのです。編集された動画も見ました。それで…
それで審査チームが「これは違反ではない。これは私たちのルールを犯してはいない」と言ったのですね。あなたはそれに賛成したわけですか?
ええと、理由を説明させて下さい。なぜそうなったかと言うと…
ですが、あなたは賛成したのですね?
私はそれが正しい判断であることに同意しました。それが正しい判断であることに賛成した理由を説明させて下さい、よろしいでしょうか?ご存知のように、そうしたものを私たちが受けた時… まず最初に、私たちがハラスメントを見て、ハラスメントについて考える時、私たちが見ているものはたくさんあります。第一に私たちは文脈を見ているのです。おわかりのように、「これはハラスメント専用のビデオなのか、あるいは例えば、1時間の政治ビデオに人種的中傷が含まれているものだったのか」ということです。これらは非常に異なる種類のビデオです。かたや嫌がらせに専念している、かたや1時間何かをしている… ですから、私たちは確実に文脈を見ているのです、これは非常に重要なことです。
そして、このビデオを作っているのが公の人物かどうかということも見ます。そして、3番目に、ご存知のように、悪意があるかどうかです。よろしいでしょうか?これがハラスメントを意図した悪意のあるものかどうか、ということです。正しいにしても間違っているにしても、悪意があるかどうかが私たちには大きな問題です。ですから、私たちは今回のような主張を受けて課題を与えられた時には、極めて真剣に取り扱っていますし、私は実際にビデオを見て判断に関わった多くの人について話すことができます。
私たちはポリシーを一貫して執行する必要があります。一貫した執行が出来なければ、文字通り数百万の人々が「それでは、このビデオはどうですか?このビデオは?このビデオは?こうしたビデオ全てが片付けられないのは何故なんだ?」と言うようなことになりかねません。インターネット上のコンテンツ、ラップミュージックの動画、深夜のトークショーの動画などを見ていれば、そこには多くのユーモアを見ることになります。そして、人種差別的、あるいは性差別的な言葉も数多く見ることになります。それを私たちが一つ一つ取り除くとしたら、それは極めて重大なことになるはずです…
規制のために真剣に取り扱っていると。既に多くのものが存在しているという考えに立ち戻りたいのですが。
私たちが取り組んできたこと、これは本当に重要なことだと考えていますが、私たちが取り組んでいるのは「私たちはこうしたことをちゃんと見ていて、ポリシーを変更しようと努力しています」ということです。私たちは、そうですね、私たちがポリシーを変更する時、反応過剰にならないようにしたいのです。「このビデオは気に入らない」とか「このビデオは不快だ。取り下げなさい」のような形にはしたくないのです。私たちは一貫したポリシーを保つ必要があり、それは一貫して適用される必要があるのです。私たちには審査担当者が世界中に何千人もいます。一貫性が提供されていることを確認する必要があります。
あなたの審査チームが長い時間を費やして取り組んでいます。彼らはあなたのところに来て「違反があるとは思えません」と告げます。あなたは「わかりました」と言って、それを発表します。そして、1日後にあなたは「実際には問題があります」と仰っています。
はい、ええと、そうですね。私たちが発表したのは、私たちが発表した時の、そのツイートをよく見て頂ければ、一番最後のところで「私たちは他の方法を見ています」と言っています。
これは、実際には2つの別なプロセスが存在するからです。その1つは純粋にコミュニティのガイドラインから「そのコンテンツが違反している」かどうかというものです。しかし、私たちは同時に、収益化のガイドラインも持っています。それは、収益化の基準を高く保っているからです。私たちはパートナーとビジネスをしているのです。同時に、私たちに広告を依頼する人たちは、広告が流されるのがどんなコンテンツであるかについて、一定の期待を持っています。
今回の件について、私たちは「ハラスメントのガイドライに違反してはいませんが、ハラスメントのガイドラインを確認して、アップデートすることに取り組みます」という結論に達しています。とにかく、それは実際に私たちの計画にあったものなのです。数週間前に私がYouTubeのクリエイターの方たちに宛てた文書にも、私たちがより厳しく見ることになるということが書いてあります。しかし、私たちはヘイトスピーチについて一生懸命に取り組んだので、そちらが追いついてしまったのです。ですが、実際はリストの順序では次になるはずのものでした。
私たちは収益化に関しては高い基準を設定していて、その上で収益化についての変更を発表しました。スティーブン・クラウダーは収益化に関しては停止措置を受けています。
それはあなたが対応しなかったことに対して反応した人たちに対応するためですか?
違います。
それでは、既にあなたの計画の中にはあったが、発表する機会を持てなかったというものだったのでしょうか?
そうではありません。私たちはそれを見ている過程にあったのです、それで… そうしたアカウントを見ていると、私たちが見る要素は数多くあります。そしてそれこそが、私たちが「他に見ている方法がある」と主張する根拠になっています。そしてそれは微妙すぎるのかもしれません。もう一度やることになったら1つにまとめることになるでしょう。
是非、一度にやって下さい。
そうですね。全て一度にやりたいと思いますが、同時に…
「私たちはあなたを追い出しはしないが、YouTubeで広告を通じてお金を稼ぐ手助けはしないよ」ということを仰ったわけですよね。
収益化の停止措置をしています。
それはつまり「私たちはあなたのコンテンツに広告を掲載することはしません。人種差別標語が書かれたコーヒーカップや何かが売りたいなら勝手にしてください、でもそれを助けるつもりはありませんよ」ということでしょうか?
確かにそうしたものに広告を掲載することはありませんが、そのコンテンツが有効になる条件はもっと幅広いものになる場合があります。YouTubeからリンクを張って商品を販売している場合、その商品が人種差別的なものだったり何かしら問題のあるものだった場合には、コンテンツの製作者と話し合いをすることになるでしょう。
それについてはもう1つ聞きたいことがあります。
繰り返しますが、広告を掲載しているので、私たちは広告主がそのコンテンツで問題ないと考えていることを確認する必要があるため、より高い基準を設定しています。ですから、私たちはその制作者そのものと彼らがしていることについてあらゆる側面から見ていて、基本的により高い基準を適用することになるのです。
私がVoxで共に働いている人たちや、それ以外の人たちも含めて今回のことについて持っている疑問を言えば、事態が行ったり来たりしているように見えることに加えて、あなたが下した判断を理解していないことです。十分な透明性がありません。彼はどんなルールを破っていてる、あるいは破っていないのでしょうか?
ついでながら、彼がルールを破っているのは明らかに思えます。透明性を求めているのです、今回のことで何が起こったのかかをもっと理解したいのです。この件であなたやYouTubeから何かを聞き出すことを期待するのは合理的なことではないですか?「まさにこれが起こったのです。彼はこのルールを破ったのです。収益化を停止したのはこのためです」と?
どのケースについて話をされていますか?
クラウダーとマザのケースです。ですが何でも良いですよ、よろしければ。
透明性を確保するべく努力をしています。多くコミュニケーションの機会を取っていますし、ブログで判断の根拠について説明もしています。透明性については私たちのガイドラインに沿って確保しようとしています。実際、多くの製作者の方たちから要請が来ています、YouTubeで収益化する上では、何が許可されるのかを知りたいということです。そして、透明性についての要請も受け取っていますので、更に透明性を確保して、何がポリシー違反になって何がそうならないのかについて説明する努力を続けています。
あなたは前に「この場でルール作りをしてしまえば、誰かが『このラップの歌詞にはスラングが使われている』と言い始めるかもしれないので、この件は極めて慎重に受け止めている」というようなことを仰っていましたね。
はい。
これは、YouTubeで実際に発生しているように思えます、つまり20億人というユーザー規模でこれをやっているのです。1分毎に500時間分の動画がアップロードされるのですよね?あなたが特定のケースでどのような判断をしたかに関わりなく、誰かしらが常に「これはどうですか?」と言っています。あるいは「これが新しいルールなら、それを回避する方法を考えよう」と考えている。あるいは「誰も考えたことのないようなコンテンツを見せてやろう」と考えている。
今のYouTubeの規模で、誰もが始めることができるオープン・プラットフォームになっているものでは常にこのイタチごっこを続けることなるように思えます。管理する側が何人の人で取り組んでも、どれだけAIを訓練しても事実上この問題を解決することはできないのではないでしょうか。これについてあなたは管理しきれるという自信は持っていますか?
間違いなくできると思っていますし、プラットフォームの管理方法は改善され続けています。私は既にどれほど改善が行われているかを見ています。例えば数年前、2年前くらいを考えてみると、私たちが暴力的な過激主義にどう対処するかについて、多くの懸念が書かれた記事がたくさんありました。今、この分野の専門家の方たちと話をすると、私たちが大きく進歩していることがわかります。つまるところ、私たちは情報の会社なのです。Googleのアルゴリズムの一部にアクセスすることができ、展開できる人的資源も持っています。私たちは昨年、問題のあるコンテンツに取り組むために10,000人以上の人々を配置することを約束しました。それから、私たちは既にかなりの進歩を遂げています。
申し上げたように全てのポリシーに様々な変更を加えています。実際に違反はしていないがボーダーラインにあるコンテンツの扱いについても、「おすすめ」機能のアルゴリズムを変更したばかりです。そのことで「おすすめ」から見に来る人が減ることによって再生回数が50%減ることを確認したと発表しています。より良いポリシーとより厳格なポリシーを組み合わせること、そして、自分たちが正しいことをしているかどうか確認するために第三者機関にも相談していますし、関係者とも連絡を取り合っています。テクノロジーを組み合わせることで大きなスケールで物事を実行できます。私はずっと良い場所にできていると思っています。私は…
確かにあなたは改善できていますが、しかし大事なことは、YouTubeで何か酷いことが起きているという話を毎週のように聞いていませんか?ということです。ルールに外れたところで何かが起こっているというのは把握できているでしょうか?
そうしたものは常に存在すると考えています… 私たちの規模では、そうした記事を書きたがる人が必ずいるものですし。ですが…
ええと、あなたのウェブサイトに酷いものを載せたがる人がいるということも言っています。よろしいでしょうか?前四半期には800万の問題のあるコンテンツを取り下げたという事実についてお話していましたね。
はい。
そうですよね?あなたはそれができたことを誇りに思っておられる… そのうちの75%は人目に晒されることがなかったのですから。ですがもし私が、自分の管理する場所に四半期ごとにそれだけの酷いものが投稿される事業を営んでいたら、私は自分のしていることに疑問を感じると思います。四半期ごとに800万の何か酷いものが現れるというのは私の理解を超えているように思われます。それだけで私なら本当に困惑して不安になってしまいます。
分母が問題なのだと思います。あなたが示したのは分子の方です。よろしいでしょうか?私たちは膨大な分母を持っています、つまり多数のコンテンツがアップロードされています、多数のユーザーがいます、そして非常の多くの素晴らしいコンテンツが存在しています。私たちが目にするニュースや懸念事項についての話は、そのうちのわずか1%についてのものです。他の99ポイントについて話すならば、いや、この数字が何であれ、それは私たちが聞いたことがないような貴重な見解を共有してくれる本当に価値のあるコンテンツであり、本当に重要な問題に取り組んでいる教育的な内容のものもあります。その視点を忘れないことが重要だと考えています。
もちろん、その1%について何もしなくて良いと言っているわけではありません。そこに十分取り組んでいますし、その対応への責任が最優先事項であることは明言しています。私たちにはするべきことが数多くあります。私はそれを認識していますが、私たちにがより良い仕事をするために投資し続けることができる素晴らしいツールがあることもわかっています。ですから、もちろんこれからも滑り落ちることはあるかもしれませんが、私たちはこれに取り組むために本当に努力していますし、そうするための道具も持っていると思います。
仮にYouTubeがオープンでなくなったらどうなるでしょうか?許可を求めないとアップロードできなくなったらとしたら?そうなったらYouTubeはどうなるでしょう?アップロードをする前に何か障壁があって許可を要求するようになったら?
多くの声を失うことになると思います。私たちがコンテンツを共有する多くの声と人々を失うことになるので、それは正しい回答ではないと思います。クリエイターの方からコンテンツを共有し始めた時の話を聞くことがあります。あなたはサル・カーンについて知っていますか?彼は殆ど偶然に始めたのだそうです、その彼は現在非常に価値のある教育コンテンツを手がけています。しかし、私が思うのは、あなたが仄めかすような方法は正しい答えではないと…
私はまだそこまで言ってませんよ。
あなたの提案をここで少し改善してみましょう。それはより信頼される層を持つことです。ある意味で、私たちは収益化でそうした差別化を行っているのです。「ただプラットフォームに来ただけで、その日から収益化はできませんよ」と言っているのです。一定数の再生回数を確保しなければなりませんし、一定数の時間を確保しなければなりません。
広告を得るためにはやらなければならないことがあると。
模範的な態度でいなければなりません。これは私たちとクリエイターの方がより信頼できる関係を結んでいる例です。ライブストリームをする場合にも同様のことを求めています、ある程度の視聴者、登録人数が必要だということになっています。最初の日から自動的に全てが与えられるわけではない、というこの考え方は、私たちはより信頼できる層を持っているということになります。そして…
ですが、底辺では今でも何の要請もなくYouTubeにコンテンツを投稿できますよね。
そうです、誰でも始められます。誰も始めることができます。誰でも自分でメディアの供給側になることができるのです。ですが、より広域に広げたり、収益化する場合には、自分のやり方で何かをすることになるのです。
プラットフォームがオープンであることが強調されることについて、ビジネス上の理由はわかります。法律的な理由もわかります。ですよね?通信品位法第230条は法的な保護を与えてくれます。実際にあなたは誰かが何かをアップロードすることを妨げることをしていません。私はさらにここに、このプラットフォームがオープンであるべきだというイデオロギー的な理由を考えることができます。どれがあなたにとって最も重要でしょうか?
すみません、全部覚えていられませんでした、ビジネスと言いましたか?
ビジネス、法律、イデオロギーです。更に追加したければ…
全部ですね…
声が多ければ多いほど良いというのはわかります。ですが、無制限の声を集めることは常に問題を抱え込むことに…
これは核心に近い問題です。もしユーザーを限定するというなら、選ばれた人々だけに利用してもらうことになるわけですが、それを決定する要因は何になるのでしょう。YouTubeに参加してくる誰がヘイトスピーチをするようになり誰がしないというのはどうやって決めたら良いのでしょう?
ですが、あなたは実質的に判断しているじゃありませんか?審査チームがあって、ソフトウエアも用意されているし、あなた自身も参加している。ある点では基本的にそうした判断をしていますよね。
その通りですが、それはYouTubeに参加してからのことです。その時点では私たちには彼らが何をしているのか理解ができています。そうした人たちがアップロードしたコンテンツに基づいたものです。私たちはオープンであることの利益をわかっていますが、それが責任と抱き合わせであることも理解しています。この責任をもっと適切に整える必要があり、どんなコンテンツを推奨するべきなのかを理解し、様々なユースケースに合わせてどのコンテンツをプロモートすべきなのかを理解する必要があります。YouTubeは多くのものを扱っています。エンターテイメントや音楽も取り扱っています。これを一部の人だけのものにすることができるでしょうか、新しいミュージシャンも古いミュージシャンもいます、そうしたものをクローズドにしたいと思うでしょうか?
ですが、人々がそうした決断を下してきた世界があります。伝統的なメディアがそうです。ニューヨーク・タイムズでもNBCでもVoxでもそうですが、こうしたものは自分たちのウェブサイトに何が載っているか知っています「よし、これを公開しよう。配信しよう」ということをやっているわけです。それをあなた達はわかっていません。それで私が20億人が利用するプラットフォームを運営していたら、それだけで根本的に不安になるでしょうし、何が起こっているのかわからないのです。
私たちには多くのツールがあります。私たちは起こっていることを把握するために努力していますし、自分たちの仕事を効果的にするためにも努力しています。私たちの仕事の成果を確認して頂ければ、私たちがこの分野で飛躍的な進歩を遂げていることを理解して貰えると思います。繰り返しになりますが、私たちは完了したとは言いませんが、大きく前進していると思っています。この瞬間に2年ほど先に時間移動したら、12ヶ月毎の進歩も、その間に構築されたツールについても、その観点から多くの進歩があることをわかって頂けると思います。
あなたの上司に当たるGoogleのCEOサンダー・ピチャイはAxiosのインタビューで、あなた方が対応しているものを検索の問題として表現していました。これは実際あなたたちが直面している問題を表現するのに正しい例えででしょうか?
そうですね、私が思うに彼は… 必ずしも彼の言うことを翻訳したくはありませんが、Googleを見ればGoogleがやってきたことはわかるでしょう… Googleはおわかりのように最初、情報提供を目的に設立されました。世界の情報を整理することがこの会社の使命なのです。私たちの最初の特許をご存知でしょうか。それはページのランクについてでした。ページのランクは事実上ウェブの中で誰が信頼できるのか把握するということです。様々なクエリについて誰を上位に持っていくべきなのか。そうした情報クエリを利用する上で私たちがGoogleの一部であることは、これらのシステムを今後構築していく上で非常に重要なことです。
例えば音楽について、料理について、DIYの工作について、こうしたカテゴリーについての話なら、新しい人を探して、その新鮮なアイディアを発見したいと思うでしょうし、様々なコンテンツを見てみたいと思うでしょう。ですが、ニュースや医療のような微妙な分野を扱う場合には権威のある情報源から入手する必要があると考えるでしょう。そこが私たちがGoogleと協力して行うところで、Googleから多くのことを学べば、私たちはもっと良い仕事ができると思います。
あなたの会社を含めたテクノロジー企業に対する規制について、どのようなものが合理的なのかについて多くの議論があります。どんな規制があれば役に立つでしょうか、あるいは規制などは全く見たくもないでしょうか?
確かに私たちのためにはより多くの規制が用意されているでしょう。私たちが長い時間を費やして取り組んできたものの1つは、欧州の著作権に関する13条と呼ばれていて最終的には17条になったものです。多くの規制は良かれと思って作られているものです。人々は社会をより良い方向に変えたいと思っていますが、それが意図せぬ結果を招くこともあります。
私たちにとって本当に重要だと考えているのは、様々なプロバイダーや各国の政府と緊密に協力することです。そして、それを実際にどうやって合理的な方法で実行するのか説明できるようにすることです。彼らが予想していなかった、意図せぬ結果によって実際には状況が悪化するうようなことがないようにしなければなりません。彼らは私たちのビジネスを運営しているわけではありませんから、それほど視野が広く持てていないのです。
大手企業を分割しようという動きがあります。あなた方がGoogleから分割されることになったらどうなるでしょうか?
わかりません。
それは公平でしょうか…
私は今週色々な懸念事項への対応で本当に忙しかったのです。なので、よくわかりません。心配はするでしょうが… よくわかりません。いつかわかるでしょう。
素晴らしい返答でしたね。もう1つ特定のビデオについての質問をさせて下さい。
どうぞ。
BuzzFeedが一連の問題があるビデオを制作したいくらか人気のある人物について書いています。「問題のある」という言い方は好きではありません、「攻撃的」なビデオです。そのうちの1つはあなたに対する死の脅迫でした。あなたはそのビデオともう1つのビデオを取り下げました。彼女のチャンネル自体はまだ残っています。これはビデオをふるいにかけるモグラたたきに引き込まれてしまったようです。「これは問題がある、これは問題ない。これは私を殺すと脅している、だけど彼女はまだ残ることができる」。その人、名前はSophですが、その人をまだYouTubeが維持していることについて、どう感じていますか。
前に言ったように物議を醸すビデオがあった場合には、私たちは実際にビデオを見てみなければなりません。何が起きているのか理解する必要があるのです。彼女は自分のチャンネルに大量の政治風刺と政治的な演説の動画を上げています。私を脅した動画は削除されていますし、申し上げたように収益化には高い基準を設定しているので収益化も停止されています。よくある問題でした。
ビデオによる脅迫には様々な段階がありますし、それを言っている人物や内容によって解釈は異なるものになります。それが、ヘイトスピーチや嫌がらせ、よくわかりませんがそれだけのチャンネルなら普通は閉鎖されます。ですが、今回の場合、大半は政治的な演説でした。その内容を見て、脅迫のビデオだけを取り除いて収益化を停止しましたが、チャンネル自体は残したのです。
新しいポリシーを発表して以来、あなたや他のYouTubeの幹部に対する脅迫が相次いでいます。私はこれもイデオロギー的なものだと考えていますが、その中にはあなたのプラットフォーム上でお金を稼ごうと考えているクリエイターの人もいます。これはあなたがしていることと、GoogleやTwitterとの違いだと思います。一般にほとんどの人はGoogleやTwitterで生計を立ててはいません。あなたの会社の場合は、数年前には除名されたことに腹を立てたユーチューバーが会社にやってきて襲撃した事件もありました。実質的に管理しきれていない人が溢れている状況ではないでしょうか?
非常に難しい話です。ですが、あなたの話に完全に同意はできないと言いたいですね。こうしたこと明確にすることは大事なことだと思います。困惑したり怒ったり、難しい状況に陥るクリエイターの一団がいて、それは収益化に関連していると仰っていますね。繰り返しますが、私たちは…
そうした人たちが頻繁に議論の的になっています。
もう一度はっきりさせたいと思いますが、それは全体の中では1%、些細な問題であるということだけでなく、収益化に関しては本当に高い基準を設定しているのです… これはビジネス上の問題ではありません。よろしいでしょうか?私たちのエコシステムの中に高品質のコンテンツが利用できるようにすることに集中していますが、同時にオープンに保ってプラットフォーム上に様々な視野を確保するために、幅をもたせたいとも考えています。
確かに、クリエイターの方の中には混乱しているような人も常にいますし、難しい問題です。特に今年、今週は大変でした。そうした人たちも含めて私たちは運営を考えていますし、正しいことをしようと努力しています。今回多くの人を混乱させてしまったのは、私たちが一貫した努力をしようとしている中のことでした。
これは簡単な仕事ではありません、難しい仕事です。ですが、私は多くの声を聞いて励まされています。情熱を傾けるものを見つけることができた、YouTubeで仕事を始め、ビジネスを持つことになった、楽器の演奏を学んだ、ずっとできないと思っていた新しいことを学んだというような声です。こうしたものは全て良いことです。99%は良いことで、価値のあるコンテンツがあり、私はそれに本当に励まされていますし、やる気と情熱を保たされています。
私自身ももっとお話を伺いたいのですが、他に参加している皆さんも聞きたいことがあるでしょうから、質問を受けたいと思います。マイクを回して下さい、2つありますね。自己紹介をお願いできますか?
スティーブ・コバック:CNBCのスティーブ・コバックです。サンダー・ピチャイや他のあなたの上司たちが、あなたに課している目標と基準は何でしょうか?そして、あなた自身どう評価されていると感じていますか、それはここ数年で変化しているでしょうか?
そうですね、ええと、どんな会社にも成功については複数の評価基準があると思います。私たちは、品質と責任のピラミッドの頂点にいるわけです。品質について話す場合は、「おすすめ」の品質、検索の品質、コメントの品質などについて話をします。責任の方については、ユーザーに適切なコンテンツを推奨していることを確認するために、推奨機能の管理について話をしています。こうしたことが重要で基準としてピラミッドの一番上にあります…
ここ数年でそうしたものに変化はありましたか?
すみません、もう一度お願いします。
ここ数年でそのピラミッドに変化はあったでしょうか?
間違いなくあります、時間と共に進化しています。他にも評価基準はたくさんあって、公平性を保つためのものや、クリエイターの数、収益なども見ています。ユーザーがどのように私たちのビデオを見ているのか、再生回数や日時、アクティブユーザー数などもあります。確かに非常に多くの評価基準がありますね。それを明確にするために取り組んでいるところです。
ピーター・カフカ:長い間、全体の視聴時間に拘っていましたよね?10億時間に達したがっていました。振り返ってみて視聴時間に拘っていたのは間違いだったと思いますか?
確かにそうでした… そうですね、状態を明確にするために常に様々な評価基準があるのです。視聴時間がその評価基準に加わった時はそれが目標になっていました… 品質が優先されたこともあります。クリックスパムや意図しないコンテンツに誘導するようなものが多くなったことがあるからです。視聴時間が重視されたのは、皆さんが本当に私たちのビデオを見ていることを示すのがそれだと考えていたからです。
ですが、私たちは多角的に進化しています。推奨されたビデオを見た時に満足したかどうかを評価する機能を追加しました。これは評価基準が進化した例です。
よろしいでしょうか。たくさん待っていますから、急いで行きましょう。
わかりました。
マーク・マヘイニー:こんにちはスーザン、RBCのマーク・マヘイニーです。2つ質問がありますが、好きな方を選んで答えて下さい。短期的なものと長期的なものです。3月までの四半期について、Googleの成長、広告収入が急減速しています。そのことがYouTubeに影響を与えるのではないかという話が出ています。そのことについて何が話せることがありませんか?
もう1つはもっと大枠の質問です、ピーターも少し聞いていましたが、あなたはGoogleが初まってからずっとGoogleにいますよね。会社が大きくなりすぎていて、過去にないくらい規制を受けていますがもっと大きくなるべきだと考えていますか?Googleは技術的な独占で成長してきたわけですが、さらなる技術的な独占が可能でしょうか?
2つ質問を頂きましたので、2つ目を選びたいと思います。私がGoogleに入社してちょうど20周年を迎えたところです。Googleが時間と共に進化しているのを見るのは素晴らしいことです。YouTubeにいてわかるのは、大規模でリソースの大きい企業が軒並みオンラインビデオ業界に参入してきていて、非常に競争の激しい時代を迎えているということです。「X社、Y社、Z社についてはどうでしょう?」というような質問をよく受けますが、競争相手だと思っています。
私たちに有利な点もあります。私たちがコンピューター・サイエンスに関する本当に難しい問題に直面した場合には、先程サンダー・ピチャイの話の時にも言いましたが、私たちがGoogleの一部であることが助けになると思います。私たちは推奨機能やランク付けなどにも様々な技術を使うことができています。
ピーター・カフカ:会社が巨大であるからゆえの問題を解決するためには巨大である必要があると考えていますか?
問題に対処することができるような世界規模のシステムを構築するために十分な規模を持つことは役に立っていると思います。そうしたことに利点があると思いますし、私たちはGoogleから学ぶ技術がいくつもあって、それは本当に役に立っています。良い製品を作る上有利な点があると思います。私たちは、インフラや技術を共有していますし、使える技術、適切な情報を提供する方法を学ぶことができています。
あと2人です、急いでお願いします。
ニライ・パテル:The Vergeのニライ・パテルです。YouTubeのCEOとして、ポリシー作成チームが、一貫したコンテンツ評価のポリシーを作成することを目標にしているのでしょうか?例えば美容インフルエンサー、技術系のユーチューバー、ハウツーもの、政治コメディアンなど全てに対してです。現状はこのことに失敗しているように見えています。
まず、私たちには数多くのポリシーがあります。様々なポリシーについて多くの時間を費やして学んだことの1つは、異なるポリシーが必要となる分野があるかもしれないということです。ニュースと情報自体は全体のカテゴリーを覆っていますが、実際には解決がそれほど単純でなかったのです。様々な分野の専門家、理解、そして異なる技術によって解決される必要があったからです。
例えば、ニュースについては誤報を指定できますし、ニュース番組については権威のランキング付けなどの解決策があります。ですから、ポリシーについては、垂直に異なるものになると思います。
利用者の人は異なるポリシー下に置かれることを理解するでしょうか?
作られれば知ることになるとは思いますが… 嫌がらせやヘイトスピーチの扱いについては誰にでも当てはまる基準があります。私が言おうとしているのは、ニュースのカテゴリーで誤った情報を作り出している場合です… 実際は、ニュースにのみに関係する場合というのがあるのかもしれません。私たちはポリシー側の観点から全てを網羅する方法を理解しようとしているということです。ですが、「ここに問題があるよ」と特定した場合、それがその分野や業界に固有のものかを見るつもりです。どうポリシーを変えるべきか、どうすれば効果的になるかということです。
ピーター・カフカ:私もポリシーを変えさせていただいて、後2人質問を受けて良いでしょうか。イナとケビンに質問をしてもらいましょう。ケビンは今週ニューヨーク・タイムズに素晴らしい記事を書いています。
わかりました。
それでは手早く、イナ?
イナ・フリード:Axiosのイナ・フリードです。あなたの今日のお話はLGBTQコミュニティに対する謝罪から始まりました。ですが、あなた自身が直接関わっていたこと、そしてYouTubeは正しい判断を下したと考えているとも仰っています。多くの人は謝罪とは感じ取れないのではないでしょうか。そして、YouTubeがLGBTQにポジティブなコンテンツにフラグを立てるようになることを懸念しています。ある時はLGBTQに敏感でありながら、LGBTQに対する中傷が許されているわけですから。あなたは本当にLGBTQコミュニティに対して申し訳ないと思っているのでしょうか、それとも彼らを怒らせてしまったことを残念に思っているだけでしょうか?
まず最初に、私は個人として本当に申し訳なく思っていますし、今回のことは意図的なことではありませんでした。YouTubeは常にLGBTQのクリエイターたちのホームになっています、だからこそ今回のことは感情的なものになりましたし、本当に申し訳なく思っています。そしてだからこそ、今回の私たちの判断は更に困難なものになりました、とても重要なホームになっていたからです。私たちは困難な決断をしたわけですが、YouTubeにはLGBTQコミュニティから多くの人が参加してくれています。現在直面している困難な問題はあるわけですが、それでも私たちは常に率直にコミュニティを支援したいと考えています。
「今回の決断にも関わらず、ロゴをレインボーにしていたのは何故ですか」ともたくさん聞かれました。それは、会社として私たちが本当にLGBTQコミュニティを支持したいと考えているからです。単にポリシー側の観点から見て、一貫性を確保する必要があったのです。もし仮に当該コンテンツを削除していたら、他にもたくさんのコンテンツを削除する必要に迫られることになります。私たちは反応過剰になりたくないと考えているだけです。こうしたことについて全ての人と話し合いができるように極めて慎重に考える必要があります。私たちはLGBTQコミュニティの皆さんと話をして、ハラスメントについてどう考えるべきかを取り入れて、それを公平で一貫した方法で実施していきたいと考えています。
今週は全体に大変な週でした、そして私は本当に私たちがしたことでLGBTQコミュニティの皆さんを傷つけてしまったことを申し訳なく思っています。それは私たちの意図したことではありませんでした。今週みなさんを傷つけてしまったことや、起こしてしまった問題から何かを得ようというわけではありませんが、知っていただきたいのは私たちが行った多くのポリシー変更や新しいヘイトスピーチに関するポリシーはLGBTQコミュニティにとって有益なものであると私たちが考えていることです。LGBTQコミュニティをを攻撃するビデオはたくさん存在しています。そうしたものは私たちは削除することになりますし、一貫した運営をするつもりです。あなたの質問に感謝しています、今回私たちが傷つけてしまったことについて、私は心からお詫び申し上げたいと思っています。
ピーター・カフカ:ケビン、最後の質問をどうぞ。
ケビン・ルース:こんにちは。先程ピーターが紹介してくれた記事の話は、急進化についての話で、ある21才の男性は、自分が急進化して極右活動に従事するようになったことにYouTubeの推奨機能が役に立ったと話しています。その記事を書くにあたって私はYouTubeと急進化について多くの人の話を聞きましたが、あなたには尋ねることができませんでしたので聞いてみたかったのです。YouTubeは私たちの政治を急進化させるような影響を与えていると思いますか?
ええと、そうですね… ご存知のように、そして調査された通り、私たちは幅広い見解を提供しています。私たちは多様な分野全体を通して、多様な意見を提供していることはわかって頂けますよね。ですから、誰かが1つのトピックを探している時、それが政治でも宗教でも編み物でも、私たちはそれに関連した他のコンテンツを推奨するようにしています。ですが、急進化の懸念については私たちは真剣に考えています。そのために、1月から推奨機能の動作に新しく変更を加えています。
そのことについてはよくご存知だと思います。私たちが裏でやっていることは、基本的にはどのコンテンツが違反があるとされるボーダーライン上にあるかを理解することです。そのコンテンツがボーダーライン上にあるかを決定するのは、アメリカ中のさまざまな人の評価を代表させて使っています。そして、そのボーダーライン上のコンテンツと見做されたものについては「おすすめ」は減らされることになります。
私たちはボーダーライン上のコンテンツについて推奨機能から50%控えています。そして今年中にその機能を20カ国に展開する予定です。私たちが進めているポリシー変更作業と、推奨機能についての変更の組み合わせで大きな違いを作り出せると思っています。
ピーター・カフカ:ケビンの質問を言い換えますが、あなたはYouTubeが急進化、特に右傾向化に寄与していると考えていますか?
そうですね、これについては多くの調査が行われていると思います。私たちは多様なコンテンツをユーザーの皆さんに提供しているということ、そして… 私たちはユーザーが様々なタイプのコンテンツをセットで選ぶことができるようにしています。時間の経過とともにセットも多様化していることがわかって貰えると思います。同時に、対処したいと考えているのも事実で、それが今回変更を加えた理由になっています。
倍の時間でも続けられそうですが、終わりの時間が来てしまいました。スーザン、来ていただいてありがとうございました。
ありがとうございました。
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