2011年2月に MacBookPro に最初に採用され、記事にも書いた Thunderbolt について。2012/3/12のCOMPUTERWORLDの記事を纏めてみました。
今年中に光ケーブルが発売され、利用可能になる、という記事なのですが、以前の記事で書いた時に、既にそういう予定になっていました。徐々に周辺機器が出揃ってきている Thunderbolt の現状と今後を読めればと思います。
COMPUTERWORLDの記事の大意は以下です。太字は部分は私が追加、勘違いはご容赦を。
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- インテルの発表によれば、今年中にThunderbolt用の光ケーブルにより、Thunderboltを搭載したコンピューターでは、より長距離を高速にデータ転送することができるようになる。
- 現在のThunderboltケーブルは銅線技術に基づいている、光ケーブルにより、広いバンド幅を確保することができ、より長いケーブルでデータ転送が可能になる。
- Thunderboltテクノロジーは、2009年に発表され、光ケーブル利用が想定されていた。しかし、光ファイバーの法外なコストにより、Macに搭載された最初のサンダーボルトは銅線ケーブルと伴に出荷された。
- インテルによれば、銅線は6メートル程度の短距離のデータ転送には十分であるとのこと。光ケーブルは数十メートルに及ぶ長距離のデータ転送を可能にする。
- 光ケーブルの良い面として、より長いケーブルでの運用を可能にすること、そして、より広い回線領域を確保することができる。
- しかし、光ケーブルで接続した場合、接続されたデバイスは自身の電源を必要とする。長い光ケーブルを用いた電力供給はインピーダンスの影響により実用的ではない。
- 銅線ケーブルは10ワットを供給できるという優位点がある、そのことは電源コンセントを必要とするデバイスを少なくすることができる。
- インテルは現時点でThunderbolt用光ケーブルがいつ利用可能になるかについて、確定した予定を発表はしていない。また価格についても説明は無い。
- 既にMacに搭載されているThunderboltポートについては光ケーブルにも互換性がある。
- Thunderbolt技術でのインテルの狙いはコンピューターに搭載されるポートの数を減らし、全てのデータ転送、ネットワーク、ディプレイ接続のプロトコルを一つのコネクターで利用することにある。
- Thunderboltは未だに普及していない技術であるとIn-Statの戦略担当者は語る。
- Thunderboltがコンピューターに搭載されている恩恵を受けるには日常利用するデバイス、ハンドセット、カメラ、MP3プレイヤー等が対応する必要がある。しかしながら、デバイスメーカーはケーブルを取り去りたがっていて、消費者向けの技術としては多くの無線技術に取って代わられているところである。
- Thunderboltは光技術により、より高価なものになる、そのことはコンシューマー向け向けとして採用されるためには障害になり得る。
- 例えばFireWireのような素晴らしい技術も必ずしも成功したわけではない。
- 丁度1年前に発表され、Thunderboltはまだ周辺機器やコンピューターに採用されるべく成熟している途中の技術である。インテルもこの技術について改良を進めているところである。
- インテルは今週初めに、ThunderboltがPCI-Express 3.0 プロトコルをサポートする準備をしていることを発表した。PCI-Express 3.0 をサポートすることでデータ転送を更に高速化する。また、インテルはシリコンフォトニクス(Silicon Photonics)に基づいたThunderboltを開発している、これは今現在実装されているThunderboltの5倍の転送速度を実現するものになると言われる。この技術は2015年に市場に出る予定となっている。
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FireWireに(ネガティブに)例えられるのはお約束のようなものでしょうか。光ファイバーケーブルは折れやすくて高価ということで採用は難しかったようですが、技術的に解決できそうだということなのでしょう。
また、最後に書いてありますが、現在の Thunderbolt は PCI-Express 2.0 準拠ですが、 PCI-Express 3.0 のサポートも発表されています。少し混乱してきたので現状と今後を纏めてみると、
また、最後に書いてありますが、現在の Thunderbolt は PCI-Express 2.0 準拠ですが、 PCI-Express 3.0 のサポートも発表されています。少し混乱してきたので現状と今後を纏めてみると、
- Thunderbolt対応光ケーブル発売(今年中)
- PCI-Express 2.0 準拠→ PCI-Express 3.0 準拠(時期未定)
- シリコンフォトニクスに基づく Post-Thunderbolt (2015予定)
というのが大雑把な今後の Thunderbolt 高速化への道でしょうか。シリコンフォトニクスについては、2010年7月27日にIntel、シリコンフォトニクス技術で50Gbps通信に成功という記事が出ていました。
Sonyは Vaio Z でUSBインターフェースで光ケーブルの Light Peak を採用しています。また、AMD がその名も「Linghtning Bolt」という規格を開発していたりします。コンシューマー向けには無線化が進む一方で、直接接続する規格としては何かに集約されていく方向性になると考えますが、互換性のないものが乱立する状態は避けてほしいものです。
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