この件について、RapidShare側の認識がTorrentFreakというニュースブログの記事になっていました。
「 TorrentFreak 」というとなんか怪しげな感じもする名前ですが、Torrentや著作権についての真面目なニュースサイトのようです。
記事中RapidShare側の認識を中心に。太字は私です。
- 判決について著作権利者側からのプレスリリースではRapidShareが大きく敗訴したことが述べられているが、RapidShareは自身の勝利を主張している。
- RapidShareのCEOである、アレクサンドラ・ツイグリ氏の話
- 「ハンブルグ地方上級裁判所は要所における議論では我々を支持しています。我々のサービスについて法的な正当性を与えてくれました。これは私達にとって重要な結果です。」
- 判決ではRapidShareはユーザーがアップロードしたファイルそのものを積極的に監視する義務を負わないとした。
- その代わり、RapidShareはRapidShareのサーバ上にある著作権保護されたファイルにリンクしている外部サイトを監視しなければならない。問題があった場合は、そこからRapidShareへのリンクをアクセス不可にしなければならない。
- 「このことはまさしくRapidShareが既に長年やってきていることです。RapidShareへリンクされている明らかに違法なファイル含むページを濫用防止チームが認識した場合、すぐさまその問題のファイルはブロックされます。」
- 著作権侵害行為をしているサイトや掲示板のリンク監視とは別に、RapidShareは違法な利用を減少させるためにいくつかの調整を行なっている。
- ごく最近、著作権侵害防止を促すために無料ユーザーのダウンロードスピードを制限した。
- にもかかわらず、RapidShareは裁判所の命令に基づいて外部リンクの監視を実行しなければならないということには異議を唱えています。
- 「我々は自分たち自社内の協定に基づいて行動しています。それは、私達は自分たちのサービスを綺麗なものにしておくことに興味をもっているからです。
- 私たちはこれらのことを義務となることは法的視点から見て疑問であると信じています。
- それ故に私たちは外部サイトの積極的な監視の問題を法的に明らかにするために最高裁に持ち込みたいと考えているのです。」
前回の段階ではまだこの判決に対しRapidShare側が上訴するかどうかというのは明らかになっていなかったようですが、どうやら上訴を考えているようです。
個人的にはMegauploadの時もそう思ったのですが、著作権侵害について問題を問われることがあるとすれば基本的にはそれはユーザーであるべきで、RapidShareのような立場を有罪にしてしまうのは少しおかしい気がしますし、そうしてしまうとその判決の影響が大きく広がりすぎる可能性があります。
現在RapidShareが行なっているという監視とは、RapidShare自身のサーバに上がっているファイルをチェックするということではなく、外部のサイトにRapidShareへのリンクがあって、それが明らかに著作権侵害であるものをブロックする、ということです。これを判決による命令とイコールとするのは若干前回読んだ記事に書いてあったことと認識にズレがあるような気もします。
いずれにせよ判決では監視をRapidShareの義務として負わせたわけですが、RapidShareは監視作業は実施するものの、強制されるものではない、ということを争うために上訴したい。ということのようです。
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