昔Appleは自身が策定したインターフェース、IEEE1394を”FireWire”と名づけ、日本の家電メーカーから「火事を連想するので相応しくない」というようなことを言われ、"FireWire"という名前はそれほど普及せず"iLink"という別名がついたり、"IEEE1394"という名前自体も一般的に使われ、それなりに認知されることとなりました。
その意味では今回の"Thunderbolt"という名前も家電向きではないような気もしますが。この名前はIntelの所有だそうです。因みに"Display Port"も規格の名前です。
私は特にこの分野に詳しいわけではないので、間違いもあるかもしれませんが、およその特徴は以下です。
- 転送速度は10Gbps(1.25GB/second)、因みにUSB3.0は5Gbps。
- 双方向通信で同時に10Gbpsの速度で通信ができる。
- PCI ExpressとDisplayPortの両プロトコルをサポート。
- 既にあるDisplay Port対応製品に完全な互換性
- デイジーチェーン接続(機器を数珠繋ぎに繋ぐ)は6台の機器まで可能
- 10Wの電力供給が可能
- 銅配線と光配線に対応(当面は銅のみと思われる)
- レイテンシ(通信開始までの待ち時間)が短い。
- HDMI/HDCP(不正コピー防止機能)対応
Hot Plug(電源を入れたままで抜き差し)対応かどうかわからなかったのですが、Mini Display Portは対応しているので、おそらく対応していると思われます。今日対応しない、ということはちょっと考えられないですね。
もともとLight Peakは光ファイバーで接続されることを前提に開発されていたものだそうで、その規格が完成した場合、100Gbpsへの速度向上が臨めるとこのこと。2020年までに実現する方針だそうです。
AppleはUSB3.0、eSATAをスルーしてThunderboltを採用したわけですが、これがどの程度普及するのか注目すべきところです。最近のAppleの勢いを考えると難なく普及しそうな気もします。既に、Avid、LaCie、WesternDegital等が対応製品の開発を進めているとのことです。
既に今売っているMacにもMini Display Portは搭載されているわけで、それと新規格が同形状という話が噂段階では信じられなかったのですが(Mini Display Portにケーブルは刺さるんだけど動作しないThunderbolt対応製品が出てくることになるのでは?)、ここまで見てくると、Display Port互換というのが面白いところのような気がします。
こういうポートは結局のところ全部データをやり取りしているわけで、高性能で取り回しの良いものがあれば種類は少ないに越したことはないはずで、上手く行けばThunderboltを中心にパソコン、家電のインターフェースが集約していく可能性もあるのではないでしょうか。
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