いつも通り良くわからないでダウンロードしてるんですが、DocHavenはHoly Mackerel Softwareが提供するクラウドサービスOfficeHavenの一機能であり、DocHaven.appはそのクライアントということになります。
Mac App Storeにある説明に特徴として書いてあるのは「Projects」として保存したファイルは10バージョン(最後に保存した状態から、10回前に保存した状態まで)管理してくれる。つまり、3回前に保存した状態に戻したい、という場合には戻すことができる、それが10回分保存されている、ということです。
また、DocHavenは「バックアップの3-2-1ルール」に従っています、とのことです。この「バックアップの3-2-1ルール」という言葉。僕は知らなかったのですが、こちら(via lifehacking.jp)に説明がありました。
簡単に言うと、「3つのコピーを作り、2つの異なるメディアに保存し、1つを使用する場所以外のところに置いておく」という感じでしょうか。本当に大事なファイルはこのくらいことを自然とやっている気もしますが、頻繁に更新されるものだと同期が面倒になります。DocHavenはそれを解消してくれるということでしょうか。
Holy Mackerel Software
まずは、Holy Mackerel SoftwareのWEBページを見てみます。〜Havenというサービスシリーズの紹介があり、真ん中にLog inのリンクがあります。その下に料金体系が書いてありますが、Need 1 GB of cloud storage - Freeと書いてあるので1GBまでは無料で使えそうです。
DocHaven.app
DocHaven.appを起動してみます。最初のダイアログは課金を予感させるメッセージですが、WEBページには1GB以下ならFreeと書いてあったので心配せず先に進みます。UsernameとPasswordに「demo」と入れればアプリケーションを試すことができそうですが、私はレジストしてからログインしてみました。
その前にHelpボタンがあるので、押してみますとこちらのページ(@Holy Mackerel Software)に飛びます。英語ですが、ログイン方法の紹介ビデオの他、説明が書いてあります。
折角起動しましたが、ここで一旦DocHaven.appは終了(quit)して、Holy Mackerel Softwareのページで、レジストします。ログイン名(Login Name)とパスワード(Password)を決めて、メールアドレスを入力するとメールが来て、そのメールの中のリンクをクリックすると登録完了という一般的な流れです。
再度、DocHaven.appを起動して、先ほど自分で設定したログイン名とパスワードを入力してログインボタンを押します。Macの「書類」フォルダの中にネット上の書類とProjectを同期するための「DocHaven」という名前のフォルダが自動的に作られます。
最初に出てくるウインドウはこんな感じです。
新規プロジェクト(Project)の作成
DocHavenは「Project」という単位でバックアップをするようです。まず、新規プロジェクトを作ってみます。ウインドウの左上の「New」ボタンを押します。New Projectのウインドウが開くので、下にある「Blank」というボタンを押します。新しく空のプロジェクトが作成され「書類」フォルダの中に起動時に自動で作成された「DocHaven」フォルダの中に数字が名称になっているフォルダが作成されます。同時にDocHavenのウインドウの中にも同じ「数字の名前 unnamed」というフォルダが登録されます。この空のフォルダにFinderでバックアップしたい書類を入れます。するとDocHavenのウインドウの中にもそのファイルが認識されたことが確認できます。
ここでunnamedとなっているフォルダ名をDocHavenのウインドウから選択して、コンテクストメニューを表示して一番上「Edit Projetc Name...」から編集したかったのですが、何故かプロジェクト名を入力するテキストボックスがダイアログに表示されず、できませんでした。
Project Nameの横にテキストボックスが出るはずなんですが・・・
デモ動画(おそらくLeopard試用)ではちゃんと出てますが、ちょっと挙動が違うようなので、おそらくバグだと思います。仕方ないので、unnamedのまま進めます。
ツールバーから「Put Away」というボタンを押してサーバにアップロードします。「あっちに押してやる」というイメージでしょうか。
Put Awayを始めるとTransfersウインドウが出て状況を表示してくれます。そして完了すると「Finished put away {Project名}」と口頭で教えてくれます(当然例のスピーチの音声ですが)。
Put Awayが終了するとDocHavenウィンドウの中から先程の"unnamed"のProjectが消えます。また、Finderで確認すると「書類」フォルダ内「DocHaven」フォルダの中からもProjectが消えます。
Find
クラウド上にPut Away(アップロード)したファイルを再度ローカルへ持ってくるにはFind機能を使います。ツールバーのFindボタンを押すか、メニューの「File」→「Find...」を選択するとFind Projectsウインドウが出てきます。ここで、Projectの番号を入力するか、Recent Projectから必要なファイルを選択して、Take Out、Copy Out、View、の三つの動作から一つを選択します。
- Take Out:クラウド上のProjectをローカルに持ってくる。クラウド上のProjectはなくなり、ローカルのDocHavenフォルダにProjectが入り、それが最新版として扱われます。
- Copy Out:クラウド上のProjectの複製をローカルに持ってくる。クラウド上にあるProjectのコピーを作成してそれをローカルのDocHavenフォルダに持ってきます。つまりProjectは2つに増えます。新しいProjectには自動的に「Copy of {元のProject名}」という名前がつけられます。
- View:クラウド上のプロジェクトをローカル上にコピーしてくる。ダウンロードフォルダにクラウド上にあるProjectをダウンロードします。このダウンロードしたProjectはDcoHavenからの管轄外となります。クラウド上のProjectに影響はありません。
基本的にはTake OutしたProjectを編集して、またPut Awayする、ということを繰り返して利用することになります。
Revert
Take OutしてローカルにあるProjectファイルの編集を失敗してしまった場合や間違って削除してしまった場合にはRevert機能を使って復元することができます。ツールバーの「Revert」ボタンを押すと以下のようなダイアログが出ます。OKを選択すると、現在(ローカルで)編集しているProjectはまるごとゴミ箱へ移動されます。そして、DocHavenはTake Outする前の状態に戻る形になります。つまり、もう一度Take Outしなおせば、その時点まで戻すことができます。
とりあえず
基本的なファイルの出し入れだけやってみました。当初は英語版のみということもあり、分かりにくい部分も多かったのですが、一応ここまで実践したことで多少は扱いがわかってきました。また、Windows版にも全く同じ操作感のアプリケーショがあり、同じように動作します。基本的な使い方としては、クラウド上に置いてあるファイル(Project)をTake Out(持ち出し)してきて編集し、終わったらPut Away(お片づけ)する、という形になります。更に編集に失敗したらゴミ箱に捨てて、片付けてあるところに残っていたものを又新たに出してくることができる。ということになります。
DocHavenは非常に多機能であり、今回はグループの複数人でProjectを共有して編集する場合の機能や、Projectのバージョン管理機能等は利用していません。そもそも冒頭で行った「「バックアップの3-2-1ルール」」にこの段階ではまだ従えていないような気もしますし。
感じた懸念としては
- Appにバグが散見される(Project名をリネーム出来ない等)
- 何度か予期せぬエラーで転送できない、というエラーが発生した。
- ネットワーク環境にもよるが、基本的に何かしようと思うと操作を少し待たされる。
- セキュリティについて(まだよく確認していません)。
- 情報が少ない
ちょっと違う話ですが、Holy Mackerel Softwareのトップページにはサイト内用のGoogle検索窓がついているのですが、これで検索を試みたところ403エラーになりました。
こうしたサービスを提供する会社が自社のトップページでエラーが出る状態でサイト運営しているというのは、例えばお金を払って利用を考えている人にとっては非常に不安を感じさせるものです。サイトのデザインのイメージも大切ですが、それと同じように顧客に対しこのようなエラーが出ないようにすることが非常に大事であると思います。
注意
実験用にいろいろ入ったフォルダをPut Awayして見たのですが、その中にどうも不味い名前のファイルがあったようで、Take Outできなくなってしまったものがありました。具体的には参考にしようと思って取っておいたWEBページのURLファイルで、「{長い日本語}.webloc」というファイルです。ダウンロードまではできているようなのですが、その後ZIPファイルを解凍するところでエラーになってしまっているようです。実験用のファイルではありますが、何か調整できないかと思って、ブラウザでログインしてクラウド上のファイルを調整する等してみたのですが、今のところ上手くいっていません。
DocHavenは多機能で期待できるサービスだとは思いますが、日本語に対応していないこともあり、利用する場合は十分注意して利用する必要があると思います。個人的には無料で使えるところまではもう少し利用を続けてみようかなと考えています。
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