2012年1月11日水曜日

Belkin Thunderbolt Express Dock

今や Mac Pro 以外全てのMacに搭載され、次世代インターフェース規格として期待の大きい Thunderbolt ですが、いまいち周辺機器の出足は遅い印象です。

現在ラスベガスで開催中のCESでは Thunderbolt を搭載したPCや周辺機器も発表されているようです。

2012年になって発表されたLenovoの ThinkPad S430に Thunderbolt が搭載されています。ただ、いくつか発表されたモデルの中でThunderboltが搭載されているのは14"ディスプレイモデルのS430だけのようです。

現在開催中のCESに置いてはAcerがIntelの提唱する Ultrabook 構想(ようは MacBook Air みたいなもの)に従った Aspire S5 が発表され、Thunderboltが搭載されています。こちらは当然ながら超薄型ノートPCです。

そして、そのCESでは Thunderbolt 用の周辺機器がいくつも出ています。その中では Belkin が Thunderbolt Express Dock を発表しました。コンピューターからThunderbolt一本を繋ぐことで様々なインターフェースが使えるようになる、というものです。

MacBookやUltraBookを持ち歩いていていて、家に帰った時にThunderboltを一本接続すれば、大型ディスプレイや外付けHDD等、サウンドデバイス等の周辺機器を全部繋ぐことができる。また、Mac mini のようなデスクトップコンピューターのインターフェースの拡張用としても便利そうです。




拡張されるインターフェースは、

  • USB2.0(3)
  • Firewire800(1)
  • HDMI(1)
  • 3.5mm Audio port(1)
  • Gigabit Ethernet(1)
  • Thunderbolt(2*)

*括弧内は数。
*Thunderbolt は前面と背面に1つづつ(背面はDockをコンピューターに繋ぐためのもの)。
*電源アダプタが必須とのこと

価格は$299で発売は2012年の9月から、ということで残念ながら出荷はもう少し先になるようです。


Thunderbolt は高速なデータ転送が売りの規格ですが、画面出力からデータ転送まで一本で可能というのが特徴です。また、現状ではケーブルが高価、ケーブルの剛性も心配、ということもありThunderbolt自体をたくさん搭載するというのは将来はともかく、現状の周辺機器の出足を見ても今後数年は現実的ではないのではないでしょうか。

現状Thunderboltはこの Belkin Thunderbolt Express Dock のような使い方が正しいのかもしれません。その意味でThinkPad が14"モデルにしか採用しなかったのはちょっと疑問に思います。


CESはまだ開催中ですが、ここまでのレポートを見た印象では、特に大手は「進化したタブレット」、「より綺麗なテレビ」等が中心で、あまり面白いものは出てきていません。毎年のことではありますが、中小のメーカーが面白いものを出しています。 Belkin も上記ドックの他にも「自宅の家電をスマートフォンから操作できるようにする」 WeMo など面白そうなものを発表していました。iPodアクセサリの老舗ですが個人的に今後も期待したいメーカーです。



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