2009年4月29日水曜日

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)



岡嶋裕史著

この岡嶋さんが書いた別な本を図書館で偶然読んで面白かったので、「iPhone」だし、ということであまり迷わず購入。

と、思ったら、結構古い本でした。初版がなんと2007年5月20日。初代iPhoneは2007年1月9日発表、6月29日アメリカで発売。ということはこの本のiPhoneについて書いてある部分は「ジョブズのプレゼンを見ただけの筆者が夢を語っている」ということになります。

でも内容に関してはiPhoneそのものについての記述ばかりではなくて、「Web2.0」や「ユビキタス」と言った流行りの(微妙な)キーワードについても重点が置かれています。

個人的に僕は今の「Web2.0時代」のコンピューターとインターネットというのは必ずしも上手くいってるものだとは思っていなくて、少し昔の時点から考えたら、現代はもっと良い時代でも良かったんじゃないかなと。そういう考えの僕が読むと納得して読める内容でした。

で、そこから明るい未来を開くのがAppleとiPhoneなんだ、ということで筆者が夢を語ります。この当時のiPhoneはまだ発売すらされてませんし、「AppStore」なんてのは影も形もなくてサードパーティが開発できるのはWebアプリのみとか残念な情報が伝わっていたころだったと思うんですが。それでも筆者はiPhoneに夢を乗せていて、iPhoneで銀行ATMを遠隔操作したり、iPhoneを医療分野で活用しようと。

その後実際どうなったかと言うと、iPhone2.0でAPIが公開され、iPhone用のアプリケーションを販売するAppStoreは10億ダウンロード達成だとか。今年になってから発表されたiPhone3.0では他ハードウエアを操作する手段としても利用が更に期待できそうな状況に。

この岡嶋さんが予想(希望)したとおりにiPhoneは進んでいると思います。発表されたばかりの頃を考えたら結構凄いことじゃないかと。

というわけで、初版が出た当時に読んだら「どうかなあ?」とか思ってたと思うけど、今になって読んだので味があったというか、そういう本でした。

まあ僕はiPhoneは銀座でちょっと触れたことがあるだけなんですけどね・・・

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